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システムアーキテクト試験 2009年 午前2 問24
IPアドレスからMACアドレスを取得するために用いるプロトコルはどれか。
イ:DHCP
ウ:CMP
エ:RARP
ア:ARP(正解)
解説
IPアドレスからMACアドレスを取得するために用いるプロトコルはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:IPアドレスからMACアドレスを取得するにはARP(Address Resolution Protocol)を使います。
- 根拠:ARPはネットワーク層のIPアドレスをデータリンク層のMACアドレスに変換するためのプロトコルです。
- 差がつくポイント:DHCPはIPアドレスの割り当て、RARPはMACアドレスからIPアドレス取得、CMPは一般的に使われません。
正解の理由
ARPはIPネットワーク上で通信相手のMACアドレスを知るために使われるプロトコルです。IPアドレスは論理的なアドレスであり、実際の通信はMACアドレスを使って行われるため、IPアドレスから対応するMACアドレスを取得する必要があります。ARPはこの変換を自動的に行い、ネットワーク通信を円滑にします。
よくある誤解
DHCPはIPアドレスの割り当てに使うため、MACアドレス取得には関係ありません。RARPは逆にMACアドレスからIPアドレスを取得するプロトコルです。
解法ステップ
- 問題文の「IPアドレスからMACアドレスを取得」と「プロトコル」に注目する。
- ARPはIP→MAC変換、RARPはMAC→IP変換であることを思い出す。
- DHCPはIPアドレスの割り当て、CMPは一般的に使われないことを確認。
- 正解はIP→MAC変換のARPであると判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: ARPはIPアドレスからMACアドレスを取得する正しいプロトコルです。
- イ: DHCPはIPアドレスの自動割り当てを行うプロトコルで、MACアドレス取得には使いません。
- ウ: CMPは一般的なネットワークプロトコルではなく、誤りです。
- エ: RARPはMACアドレスからIPアドレスを取得するためのプロトコルで、逆方向の変換です。
補足コラム
ARPはIPv4ネットワークで広く使われていますが、IPv6では同様の機能を持つNeighbor Discovery Protocol(NDP)が使われます。また、ARPはブロードキャストを利用してMACアドレスを問い合わせるため、ネットワークの規模が大きくなると効率が落ちることがあります。
FAQ
Q: ARPはどのOSI参照モデルの層で動作しますか?
A: ARPはネットワーク層(第3層)とデータリンク層(第2層)の間で動作し、IPアドレスとMACアドレスの変換を行います。
A: ARPはネットワーク層(第3層)とデータリンク層(第2層)の間で動作し、IPアドレスとMACアドレスの変換を行います。
Q: RARPは現在も使われていますか?
A: RARPは古いプロトコルで、現在はBOOTPやDHCPに置き換えられています。
A: RARPは古いプロトコルで、現在はBOOTPやDHCPに置き換えられています。
関連キーワード: ARP, MACアドレス, IPアドレス, ネットワークプロトコル, DHCP, RARP, ネットワーク層, データリンク層