システムアーキテクト試験 2010年 午前210


プログラムの動的テストに用いられるテスト支援ツールはどれか。
記号実行ツール
コードオーディタ
プログラム図式生成ツール
カバレージモニタ(正解)

解説

プログラムの動的テストに用いられるテスト支援ツールはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:プログラムの動的テストにはカバレージモニタが用いられます。
  • 根拠:動的テストは実際にプログラムを実行して動作を検証するため、実行時の情報を収集するツールが必要です。
  • 差がつくポイント:記号実行ツールやコードオーディタは静的解析に分類され、動的テスト支援には適しません。

正解の理由

カバレージモニタはプログラムを実行しながら、どの部分が実際に動作したか(カバレージ)を測定するツールです。これによりテストの網羅性を評価でき、動的テストの効果を高めます。動的テストはプログラムの実行を伴うため、実行時の情報を取得するカバレージモニタが最適です。

よくある誤解

記号実行ツールやコードオーディタもテスト支援ツールですが、これらはプログラムを実行せずに解析する静的解析ツールであり、動的テストには使いません。

解法ステップ

  1. 動的テストの定義を確認する(プログラムを実際に実行して検証するテスト)。
  2. 各選択肢のツールの特徴を整理する。
  3. 実行時の情報を収集するツールが動的テスト支援ツールであると判断する。
  4. カバレージモニタが実行時のカバレージ情報を提供することを確認する。
  5. よって、カバレージモニタを正解とする。

選択肢別の誤答解説

  • ア: カバレージモニタ
    実行時にコードの実行状況を監視し、動的テストに最適。
  • イ: 記号実行ツール
    プログラムを実行せずに論理的に解析する静的解析ツールで、動的テストには使わない。
  • ウ: コードオーディタ
    ソースコードの静的解析を行い、バグやスタイルの問題を検出するツール。
  • エ: プログラム図式生成ツール
    プログラムの構造を図式化するツールで、テスト支援としては間接的な役割。

補足コラム

カバレージモニタは、命令網羅、分岐網羅、条件網羅など様々なカバレージ基準に対応し、テストの網羅性を定量的に評価できます。動的テストの品質向上に欠かせないツールです。

FAQ

Q: 記号実行ツールはどのような場面で使われますか?
A: 記号実行ツールはプログラムの静的解析に用いられ、実行パスの網羅性や潜在的なバグ検出に役立ちます。
Q: カバレージモニタはどの段階で使うべきですか?
A: 動的テストの実行中に使用し、テストケースの網羅性を評価・改善するために活用します。

関連キーワード: 動的テスト, カバレージモニタ, 静的解析, テスト支援ツール, ソフトウェアテスト
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