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システムアーキテクト試験 2010年 午前2 問23
10mW/MHz以下の電力密度であれば無線局の免許が不要であり、Bluetoothや、IEEE802.11b及びIEEE802.11gの無線LANで使用されている周波数帯はどれか。
ア:13.56MHz帯
イ:950MHz帯
ウ:2.4GHz帯(正解)
エ:5.2GHz帯
解説
10mW/MHz以下の電力密度で免許不要な無線LAN周波数帯はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:BluetoothやIEEE802.11b/gの無線LANは2.4GHz帯を使用し、免許不要の電力密度制限内で運用されます。
- 根拠:2.4GHz帯はISMバンド(産業・科学・医療用)として世界的に共通利用が認められ、10mW/MHz以下の電力密度で免許不要です。
- 差がつくポイント:周波数帯の特徴と免許不要の条件を正確に理解し、13.56MHz帯や5.2GHz帯との違いを押さえることが重要です。
正解の理由
BluetoothやIEEE802.11b/gの無線LANは2.4GHz帯を利用しています。この帯域はISMバンドに指定されており、10mW/MHz以下の電力密度であれば免許不要で使用可能です。13.56MHz帯は主に近距離無線通信(NFCなど)、950MHz帯は特定用途の無線、5.2GHz帯は無線LANの一部ですがIEEE802.11b/gは対応していません。したがって、正解はウ: 2.4GHz帯です。
よくある誤解
2.4GHz帯と5.2GHz帯の無線LAN周波数を混同しやすいですが、IEEE802.11b/gは2.4GHz帯専用です。13.56MHz帯は無線LANではなくNFCなどの近距離通信に使われます。
解法ステップ
- 問題文の「BluetoothやIEEE802.11b/gの無線LAN」を確認する。
- これらが使用する周波数帯を知識として思い出す(2.4GHz帯)。
- 免許不要の条件「10mW/MHz以下の電力密度」と周波数帯の関係を理解する。
- 選択肢の周波数帯の用途を比較し、該当するものを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 13.56MHz帯
主にNFCやICカードなどの近距離通信に使われ、無線LANやBluetoothとは異なります。 - イ: 950MHz帯
特定の業務用無線やIoT用途で使われることが多く、BluetoothやIEEE802.11b/gの周波数帯ではありません。 - ウ: 2.4GHz帯
BluetoothやIEEE802.11b/gの無線LANが使用する周波数帯で、免許不要の条件を満たします。 - エ: 5.2GHz帯
IEEE802.11aやIEEE802.11nの一部で使われる周波数帯ですが、問題のIEEE802.11b/gとは異なります。
補足コラム
2.4GHz帯はISMバンドの一つで、世界中で免許不要で利用可能なため、多くの無線機器がこの帯域を利用しています。一方、5GHz帯は高速通信に適しているものの、障害物に弱い特性があります。Bluetoothは2.4GHz帯の狭帯域を使い、省電力通信に特化しています。
FAQ
Q: なぜ2.4GHz帯は免許不要で使えるのですか?
A: 2.4GHz帯はISMバンドに指定されており、一定の電力密度以下であれば免許不要で利用可能と国際的に認められているためです。
A: 2.4GHz帯はISMバンドに指定されており、一定の電力密度以下であれば免許不要で利用可能と国際的に認められているためです。
Q: 5.2GHz帯の無線LANは免許が必要ですか?
A: 5.2GHz帯も免許不要で使えますが、IEEE802.11b/gは対応しておらず、主にIEEE802.11a/n/acで利用されます。
A: 5.2GHz帯も免許不要で使えますが、IEEE802.11b/gは対応しておらず、主にIEEE802.11a/n/acで利用されます。
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