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システムアーキテクト試験 2011年 午前2 問03
要件定義フェーズにおいてBPMN(Business Process Modeling Notation)を導入する効果として、適切なものはどれか
イ:業務の流れを統一的な表記方法で表現できる。(正解)
ウ:定義された業務要件からデータモデルを自動生成できる。
エ:要件をE-R図によって明確に表現できる
ア:業務の実施状況や実績を定量的に把握できる。
解説
要件定義フェーズにおいてBPMN(Business Process Modeling Notation)を導入する効果【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:BPMNは業務プロセスの流れを統一的かつ視覚的に表現するための記法であるため、業務の流れを明確に示せる。
- 根拠:BPMNはビジネスプロセスのモデリングに特化し、関係者間で共通理解を促進する標準表記である。
- 差がつくポイント:BPMNは業務の「流れ」を表現するのに適しており、データモデルや実績の定量把握とは目的が異なる点を押さえること。
正解の理由
選択肢イ「業務の流れを統一的な表記方法で表現できる」が正解です。BPMNは業務プロセスの流れを図式化し、開始から終了までの手順や分岐、並行処理などを標準的な記号で表現します。これにより、関係者間で業務の流れを共通理解しやすくなり、要件定義の精度向上に寄与します。
よくある誤解
BPMNは業務の「流れ」を表すものであり、データ構造や実績の数値管理を直接行うものではありません。E-R図やデータモデルとは役割が異なります。
解法ステップ
- BPMNの目的を確認する(業務プロセスの視覚的表現)
- 選択肢の内容をBPMNの特徴と照合する
- 業務の流れを表現できる選択肢を特定する
- 他の選択肢がBPMNの役割と異なることを確認する
- 正解を選択肢イと判断する
選択肢別の誤答解説
- ア: 業務の実施状況や実績の定量的把握はBPMNの機能外であり、BIツールやKPI管理が該当する。
- イ: 業務の流れを統一的な表記方法で表現できるため正解。
- ウ: 業務要件からデータモデルを自動生成する機能はBPMNにはなく、別のモデリングツールやCASEツールの領域。
- エ: 要件をE-R図で表現するのはデータ構造の視点であり、BPMNとは異なるモデリング手法。
補足コラム
BPMNはビジネスプロセスの可視化に優れ、業務改善やシステム化の要件定義で広く使われます。標準記号には「イベント」「アクティビティ」「ゲートウェイ」などがあり、複雑な業務フローも分かりやすく表現可能です。E-R図はデータベース設計に特化しているため、目的に応じて使い分けが重要です。
FAQ
Q: BPMNはどの段階で使うのが効果的ですか?
A: 要件定義フェーズで業務プロセスを明確にし、関係者間の共通理解を図るために使うのが効果的です。
A: 要件定義フェーズで業務プロセスを明確にし、関係者間の共通理解を図るために使うのが効果的です。
Q: BPMNとE-R図の違いは何ですか?
A: BPMNは業務の流れを表現し、E-R図はデータの構造や関係性を表現します。目的が異なるため使い分けが必要です。
A: BPMNは業務の流れを表現し、E-R図はデータの構造や関係性を表現します。目的が異なるため使い分けが必要です。
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