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システムアーキテクト試験 2011年 午前2 問04
ソフトウェア方式設計時の“ソフトウェア構造とコンポーネントの方式設計”において、機能要求を実現するための各オブジェクトの作業分担を記述するのに適した図はどれか
ア:コミュニケーション図(正解)
イ:コンポーネント図
ウ:ステートマシン図
エ:ユースケース図
解説
ソフトウェア方式設計における作業分担の記述に適した図【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:機能要求を実現する各オブジェクトの作業分担を記述するにはコミュニケーション図が最適です。
- 根拠:コミュニケーション図はオブジェクト間のメッセージ交換や役割分担を視覚的に表現し、動的な相互作用を明確に示します。
- 差がつくポイント:静的構造を示すコンポーネント図や状態遷移を示すステートマシン図と異なり、コミュニケーション図はオブジェクトの協調動作に焦点を当てる点が重要です。
正解の理由
コミュニケーション図はUMLの一種で、オブジェクト同士がどのようにメッセージをやり取りし、機能を分担しているかを示します。これにより、各オブジェクトの役割や作業分担が明確になり、ソフトウェア方式設計の段階で機能要求を具体的に実装するための指針となります。
一方、コンポーネント図はシステムの物理的な構成要素を示し、ステートマシン図はオブジェクトの状態変化を表現します。ユースケース図はシステムと外部アクターの関係を示すため、作業分担の詳細な記述には不向きです。
一方、コンポーネント図はシステムの物理的な構成要素を示し、ステートマシン図はオブジェクトの状態変化を表現します。ユースケース図はシステムと外部アクターの関係を示すため、作業分担の詳細な記述には不向きです。
よくある誤解
コミュニケーション図とシーケンス図を混同しやすいですが、コミュニケーション図はオブジェクト間の関係性とメッセージの流れを重視します。
また、コンポーネント図は構造設計に使うため、動的な作業分担の記述には適しません。
また、コンポーネント図は構造設計に使うため、動的な作業分担の記述には適しません。
解法ステップ
- 問題文の「機能要求を実現する各オブジェクトの作業分担」に注目する。
- UML図の種類と役割を整理する(コミュニケーション図、コンポーネント図、ステートマシン図、ユースケース図)。
- 動的なオブジェクト間のやり取りを示す図を選ぶ。
- コミュニケーション図がオブジェクトの作業分担を表現するのに最適と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: コミュニケーション図はオブジェクト間のメッセージ交換を示し、作業分担の記述に最適です。
- イ: コンポーネント図はシステムの物理的構成要素を示すため、作業分担の動的な記述には不向きです。
- ウ: ステートマシン図はオブジェクトの状態遷移を表現し、作業分担の記述には適しません。
- エ: ユースケース図はシステムと外部アクターの関係を示すため、内部の作業分担を表現できません。
補足コラム
コミュニケーション図はUML2.0以降で強調される図で、シーケンス図と並んで動的な振る舞いを表現します。シーケンス図が時間軸に沿ったメッセージの順序を重視するのに対し、コミュニケーション図はオブジェクト間の関係性とメッセージの流れを重視します。方式設計では両者を使い分けることが効果的です。
FAQ
Q: コミュニケーション図とシーケンス図の違いは何ですか?
A: コミュニケーション図はオブジェクト間の関係性とメッセージの流れを示し、シーケンス図は時間軸に沿ったメッセージの順序を示します。
A: コミュニケーション図はオブジェクト間の関係性とメッセージの流れを示し、シーケンス図は時間軸に沿ったメッセージの順序を示します。
Q: コンポーネント図はどのような設計段階で使いますか?
A: コンポーネント図はシステムの物理的な構成要素や依存関係を示すため、主に構造設計や配置設計で使用します。
A: コンポーネント図はシステムの物理的な構成要素や依存関係を示すため、主に構造設計や配置設計で使用します。
関連キーワード: UML, コミュニケーション図, ソフトウェア方式設計, オブジェクト指向, 作業分担, 動的モデル