ホーム > システムアーキテクト試験 > 2011年
システムアーキテクト試験 2011年 午前2 問19
源からの光を微小な鏡に反射させ、その反射光を拡大投影する動作方式をとるプロジェクタはどれか
ア:CRT
イ:DLP(正解)
ウ:LCD
エ:PDP
解説
源からの光を微小な鏡に反射させ、その反射光を拡大投影する動作方式をとるプロジェクタはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:微小な鏡に光を反射させる方式はDLPプロジェクタである。
- 根拠:DLPはデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用い、光を反射して映像を形成する。
- 差がつくポイント:CRTは電子ビーム、LCDは透過型液晶、PDPはプラズマ放電を利用し、光の反射方式はDLPのみである。
正解の理由
DLP(Digital Light Processing)プロジェクタは、数百万個の微小な鏡(DMD)を高速で傾けて光を反射し、映像を形成します。この鏡の反射光をレンズで拡大投影するため、問題文の「微小な鏡に反射させ、その反射光を拡大投影する」という動作方式に完全に一致します。
よくある誤解
LCDプロジェクタは液晶パネルを通して光を透過させる方式であり、鏡で反射させるわけではありません。CRTは電子ビームを使う古典的な方式です。
解法ステップ
- 問題文の「微小な鏡に反射させる」というキーワードに注目する。
- 各選択肢の映像形成方式を思い出す。
- CRTは電子ビームで蛍光体を発光させる方式。
- LCDは光を液晶パネルで透過させる方式。
- PDPはプラズマ放電で発光させる方式。
- DLPは微小な鏡(DMD)で光を反射させる方式であるため正解。
選択肢別の誤答解説
- ア: CRT
電子ビームを蛍光体に当てて映像を作る方式で、鏡による反射は使わない。 - イ: DLP
微小な鏡(DMD)を使い光を反射させる方式で、問題文の条件に合致する。 - ウ: LCD
液晶パネルを通して光を透過させる方式で、反射はしない。 - エ: PDP
プラズマ放電で直接発光する方式で、鏡による反射は関係ない。
補足コラム
DLP技術はTexas Instruments社が開発したもので、微小な鏡の角度を高速に切り替えることで映像の明暗を表現します。これにより高コントラストで鮮明な映像が得られ、映画館のプロジェクションやビジネス用プロジェクタに広く使われています。
FAQ
Q: DLPプロジェクタの微小鏡はどのように動くのですか?
A: 微小鏡は電気信号により高速で傾き、光を反射する方向を切り替えて映像の明暗を制御します。
A: 微小鏡は電気信号により高速で傾き、光を反射する方向を切り替えて映像の明暗を制御します。
Q: LCDプロジェクタとDLPプロジェクタの違いは何ですか?
A: LCDは光を液晶パネルで透過させて映像を作り、DLPは微小鏡で光を反射させて映像を作ります。
A: LCDは光を液晶パネルで透過させて映像を作り、DLPは微小鏡で光を反射させて映像を作ります。
関連キーワード: DLPプロジェクタ, デジタルマイクロミラーデバイス, 映像投影方式, CRT, LCD, PDP