ホーム > システムアーキテクト試験 > 2011年
システムアーキテクト試験 2011年 午前2 問23
図は、既存の電話機とPBXを使用した企業内の内線網を、IPネットワークに統合する場合の接続構成を示している。図中のa~cに該当する装置の適切な組合せはどれか。


イ:
ア:(正解)
ウ:
エ:
解説
既存電話機とPBXをIPネットワークに統合する接続構成【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:aはPBX、bはVoIPゲートウェイ、cはルータの組み合わせが正解です。
- 根拠:既存電話機はPBXに接続し、PBXからIPネットワークへはVoIPゲートウェイを介し、最後にルータでIPネットワークに接続します。
- 差がつくポイント:PBXとVoIPゲートウェイの役割の違いを理解し、IPネットワーク接続の順序を正確に把握することが重要です。
正解の理由
aは既存の電話機を管理するPBXであり、内線交換を行います。bはPBXの音声信号をIPパケットに変換するVoIPゲートウェイで、アナログやデジタル電話信号をIPネットワーク用に変換します。cはIPネットワークへの接続を担うルータで、VoIPゲートウェイからのパケットを適切にルーティングします。この順序が通信の流れとして正しいため、選択肢アが正解です。
よくある誤解
PBXとVoIPゲートウェイの役割を混同し、VoIPゲートウェイを電話機側に置く誤りが多いです。ルータとVoIPゲートウェイの役割も混同しやすいので注意が必要です。
解法ステップ
- 既存電話機の信号を管理・交換する装置はPBXであると認識する。
- PBXからIPネットワークに接続するためには音声信号をIP化するVoIPゲートウェイが必要と理解する。
- IPネットワークに接続するための装置はルータであることを確認する。
- 図の順序に沿ってa→b→cにそれぞれPBX、VoIPゲートウェイ、ルータを割り当てる。
- 選択肢の中でこの順序を満たすものを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア:正解。a=PBX、b=VoIPゲートウェイ、c=ルータの順序が通信の流れに合致。
- イ:bとcが逆で、VoIPゲートウェイが最後に来るのは誤り。
- ウ:aがVoIPゲートウェイで始まるのは誤り。既存電話機はPBXに接続。
- エ:aがVoIPゲートウェイ、cがPBXで順序が逆転しているため誤り。
補足コラム
VoIPゲートウェイはアナログ電話信号をIPパケットに変換し、IPネットワーク上で音声通信を可能にします。PBXは企業内の電話交換機として内線管理を行い、ルータは異なるネットワーク間のパケット転送を担当します。これらの役割を正しく理解することが、IP電話システムの設計や運用において重要です。
FAQ
Q: PBXとVoIPゲートウェイはどのように違いますか?
A: PBXは電話交換機で内線管理を行い、VoIPゲートウェイは音声信号をIPパケットに変換する装置です。
A: PBXは電話交換機で内線管理を行い、VoIPゲートウェイは音声信号をIPパケットに変換する装置です。
Q: ルータはなぜ最後に配置されるのですか?
A: ルータはIPネットワーク間の経路制御を行うため、VoIPゲートウェイからのIPパケットを適切に転送する役割を担います。
A: ルータはIPネットワーク間の経路制御を行うため、VoIPゲートウェイからのIPパケットを適切に転送する役割を担います。
関連キーワード: PBX, VoIPゲートウェイ, ルータ, IP電話, 内線網, 音声通信, ネットワーク接続