システムアーキテクト試験 2011年 午前223


図は、既存の電話機とPBXを使用した企業内の内線網を、IPネットワークに統合する場合の接続構成を示している。図中のa~cに該当する装置の適切な組合せはどれか。
問題画像選択肢画像
(正解)

解説

既存電話機とPBXをIPネットワークに統合する接続構成【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:aはPBX、bはVoIPゲートウェイ、cはルータの組み合わせが正解です。
  • 根拠:既存電話機はPBXに接続し、PBXからIPネットワークへはVoIPゲートウェイを介し、最後にルータでIPネットワークに接続します。
  • 差がつくポイント:PBXとVoIPゲートウェイの役割の違いを理解し、IPネットワーク接続の順序を正確に把握することが重要です。

正解の理由

aは既存の電話機を管理するPBXであり、内線交換を行います。bはPBXの音声信号をIPパケットに変換するVoIPゲートウェイで、アナログやデジタル電話信号をIPネットワーク用に変換します。cはIPネットワークへの接続を担うルータで、VoIPゲートウェイからのパケットを適切にルーティングします。この順序が通信の流れとして正しいため、選択肢アが正解です。

よくある誤解

PBXとVoIPゲートウェイの役割を混同し、VoIPゲートウェイを電話機側に置く誤りが多いです。ルータとVoIPゲートウェイの役割も混同しやすいので注意が必要です。

解法ステップ

  1. 既存電話機の信号を管理・交換する装置はPBXであると認識する。
  2. PBXからIPネットワークに接続するためには音声信号をIP化するVoIPゲートウェイが必要と理解する。
  3. IPネットワークに接続するための装置はルータであることを確認する。
  4. 図の順序に沿ってa→b→cにそれぞれPBX、VoIPゲートウェイ、ルータを割り当てる。
  5. 選択肢の中でこの順序を満たすものを選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア:正解。a=PBX、b=VoIPゲートウェイ、c=ルータの順序が通信の流れに合致。
  • イ:bとcが逆で、VoIPゲートウェイが最後に来るのは誤り。
  • ウ:aがVoIPゲートウェイで始まるのは誤り。既存電話機はPBXに接続。
  • エ:aがVoIPゲートウェイ、cがPBXで順序が逆転しているため誤り。

補足コラム

VoIPゲートウェイはアナログ電話信号をIPパケットに変換し、IPネットワーク上で音声通信を可能にします。PBXは企業内の電話交換機として内線管理を行い、ルータは異なるネットワーク間のパケット転送を担当します。これらの役割を正しく理解することが、IP電話システムの設計や運用において重要です。

FAQ

Q: PBXとVoIPゲートウェイはどのように違いますか?
A: PBXは電話交換機で内線管理を行い、VoIPゲートウェイは音声信号をIPパケットに変換する装置です。
Q: ルータはなぜ最後に配置されるのですか?
A: ルータはIPネットワーク間の経路制御を行うため、VoIPゲートウェイからのIPパケットを適切に転送する役割を担います。

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