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システムアーキテクト試験 2012年 午前2 問23
TCPIPのクラスBのIPV4アドレスをもつ一つのネットワークに、割り当てることができるホストアドレス数は幾つか。
エ:65534(正解)
ア:1022
イ:4094
ウ:32766
解説
TCP/IPのクラスBのIPv4アドレスに割り当て可能なホスト数【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:クラスBのIPv4アドレスで割り当て可能なホスト数は65,534個です。
- 根拠:クラスBはネットワーク部が16ビット、ホスト部が16ビットで構成され、ホスト部の全ビット数からネットワークとブロードキャストアドレスを除きます。
- 差がつくポイント:ホスト数計算時に「全ビット数から2を引く」理由を正確に理解し、クラスごとのネットワーク・ホスト部のビット数を把握することが重要です。
正解の理由
クラスBのIPv4アドレスは、最初の16ビットがネットワーク部、残りの16ビットがホスト部です。ホスト部のビット数が16ビットなので、理論上のホスト数はですが、ネットワークアドレス(全ホストビットが0)とブロードキャストアドレス(全ホストビットが1)は使用できないため、実際に割り当て可能なホスト数はとなります。したがって、選択肢の中で正しいのはエ: 65534です。
よくある誤解
ホスト数を計算する際に「2のべき乗そのままの数」を答えてしまうことや、ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除く必要がないと誤解することがあります。
解法ステップ
- クラスBのIPv4アドレスのネットワーク部とホスト部のビット数を確認する(ネットワーク部16ビット、ホスト部16ビット)。
- ホスト部のビット数から理論上のホスト数を計算する:。
- ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除くために2を引く。
- 最終的なホスト数はと求まる。
- 選択肢の中から該当する数値を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 1022
クラスCのホスト数に近い値で、クラスBのホスト数としては小さすぎます。クラスCはホスト部が8ビットなのでが正解です。 - イ: 4094
クラスCのサブネットマスク255.255.254.0(/23)などのサブネットでのホスト数に近い値で、クラスBの標準ホスト数ではありません。 - ウ: 32766
クラスBのサブネットマスクを変更した場合のホスト数として考えられますが、標準のクラスBネットワークのホスト数ではありません。 - エ: 65534
クラスBの標準的なホスト数であり、正解です。
補足コラム
IPv4アドレスはクラスA、B、Cに分かれており、それぞれネットワーク部とホスト部のビット数が異なります。クラスBはネットワーク部が16ビットで、ホスト部も16ビットあるため、中規模から大規模ネットワークに適しています。なお、現在はCIDR(クラスレスドメイン間ルーティング)が主流で、クラスに依存しない柔軟なアドレス割り当てが行われています。
FAQ
Q: なぜホスト数から2を引くのですか?
A: ホスト部が全て0のアドレスはネットワークアドレス、全て1のアドレスはブロードキャストアドレスとして予約されているため、ホストとして使えません。
A: ホスト部が全て0のアドレスはネットワークアドレス、全て1のアドレスはブロードキャストアドレスとして予約されているため、ホストとして使えません。
Q: クラスBのネットワークアドレスの範囲は?
A: クラスBのIPv4アドレスはからまでの範囲です。
A: クラスBのIPv4アドレスはからまでの範囲です。
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