システムアーキテクト試験 2013年 午前223


磁気ディスク装置や磁気テープ装置などのストレージ(補助記憶装置)を、通常のLANとは別の高速な専用ネットワークで構成する方式はどれか。
DAFS
SAN(正解)
DAS
NAS

解説

磁気ディスク装置や磁気テープ装置などのストレージ(補助記憶装置)を、通常のLANとは別の高速な専用ネットワークで構成する方式はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:磁気ディスクや磁気テープなどのストレージを高速専用ネットワークで接続する方式はSANです。
  • 根拠:SANはStorage Area Networkの略で、ストレージ専用の高速ネットワークを構築し、通常のLANとは分離されています。
  • 差がつくポイント:NASはファイル共有用のネットワークストレージでLAN上に構築され、DASは直接接続型ストレージ、DAFSは分散ファイルシステムの技術である点を押さえましょう。

正解の理由

SAN(Storage Area Network)は、磁気ディスク装置や磁気テープ装置などの補助記憶装置を、通常のLANとは別に高速な専用ネットワークで接続する方式です。これにより、ストレージへのアクセス速度が向上し、ネットワークの負荷分散や管理の効率化が可能になります。問題文の条件に最も合致するのがSANであるため、選択肢の中で正解はです。

よくある誤解

NASはストレージをネットワーク経由で共有しますが、通常のLAN上に構築されるため高速専用ネットワークではありません。DASは専用ネットワークを使わず直接接続型です。

解法ステップ

  1. 問題文の「高速な専用ネットワークで構成する方式」という条件を確認する。
  2. 各選択肢の意味を整理する(DAFS、DAS、NAS、SAN)。
  3. DASは直接接続型ストレージでネットワークを介さないことを理解する。
  4. NASは通常のLAN上でファイル共有を行う方式であることを確認する。
  5. DAFSは分散ファイルシステムの技術であり、ストレージ専用ネットワークではないことを把握する。
  6. SANはストレージ専用の高速ネットワークであるため、問題文の条件に合致する。
  7. よって正解はと判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: DAFS
    分散アプリケーション向けのファイルシステム技術であり、ストレージ専用の高速ネットワークを指しません。
  • イ: DAS
    Direct Attached Storageの略で、ストレージを直接サーバに接続する方式でネットワークを介しません。
  • ウ: NAS
    Network Attached Storageの略で、通常のLAN上に構築されファイル共有を行う方式で、高速専用ネットワークではありません。
  • エ: SAN
    Storage Area Networkの略で、ストレージ専用の高速ネットワークを構築し、問題文の条件に合致します。

補足コラム

SANは主にファイバチャネル(FC)やiSCSIなどのプロトコルを用いて構築されます。これにより、ストレージへのアクセスが高速かつ安定し、大規模なデータセンターや企業のバックアップ環境で広く利用されています。一方、NASはファイルレベルでの共有に適しており、家庭や小規模オフィスでの利用が多いです。

FAQ

Q: SANとNASの違いは何ですか?
A: SANはブロックレベルでストレージを提供し、高速専用ネットワークを使います。NASはファイルレベルで共有し、通常のLAN上に構築されます。
Q: DASはどのような場面で使われますか?
A: DASはサーバに直接接続されたストレージで、単一のサーバで高速アクセスが必要な場合に使われますが、ネットワーク共有はできません。

関連キーワード: SAN, NAS, DAS, DAFS, ストレージネットワーク, 補助記憶装置, ファイバチャネル, iSCSI
← 前の問題へ次の問題へ →

©︎2025 情報処理技術者試験対策アプリ