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システムアーキテクト試験 2014年 午前2 問02
要求分析・設計技法のうち、BPMNの説明はどれか。
ウ:システムの状態が外部の信号や事象に対してどのように推移していくかを図で表現する。
エ:プログラムをモジュールに分割して表現し、モジュールの階層構造と編成、モジュール間のインタフェースを記述する。
ア:イベント・アクティビティ・分岐・合流を示すオブジェクトと、フローを示す矢印などで構成された図によって、業務プロセスを表現する。(正解)
イ:木構造に基づいた構造化ダイアグラムであり、トップダウンでの機能分割やプログラム構造図。組織図などを表現する。
解説
BPMNの説明はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:BPMNは業務プロセスをイベントやアクティビティなどの図形で表現する手法です。
- 根拠:BPMNはビジネスプロセスモデリング表記法で、業務の流れを視覚的に示すための標準的な記法です。
- 差がつくポイント:BPMNは業務プロセスの流れを示す図であり、状態遷移図や構造化ダイアグラムとは異なる点を理解することが重要です。
正解の理由
ア: イベント・アクティビティ・分岐・合流を示すオブジェクトと、フローを示す矢印などで構成された図によって、業務プロセスを表現する。
この説明はBPMNの特徴を正確に表しています。BPMNは業務プロセスの流れを「イベント」「アクティビティ」「ゲートウェイ(分岐・合流)」などのオブジェクトで表し、それらを矢印でつなぐことで業務の流れを視覚的に示します。
この説明はBPMNの特徴を正確に表しています。BPMNは業務プロセスの流れを「イベント」「アクティビティ」「ゲートウェイ(分岐・合流)」などのオブジェクトで表し、それらを矢印でつなぐことで業務の流れを視覚的に示します。
よくある誤解
BPMNはプログラムの構造や状態遷移を表すものではなく、あくまで業務プロセスの流れを表現するための図である点を混同しやすいです。
解法ステップ
- 問題文の「BPMN」が業務プロセスのモデリング手法であることを確認する。
- 選択肢の説明文から「業務プロセス」「イベント」「アクティビティ」「分岐・合流」などのキーワードを探す。
- それらのキーワードが含まれている選択肢を正解候補とする。
- 他の選択肢が状態遷移図や構造化ダイアグラムなど別の設計技法を説明していることを確認し、除外する。
- 最終的にBPMNの説明に合致する選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正解。BPMNの基本的な構成要素と目的を正しく説明している。
- イ: 誤り。これは構造化ダイアグラムの説明であり、BPMNとは異なる。
- ウ: 誤り。これは状態遷移図の説明で、システムの状態変化を表すものである。
- エ: 誤り。プログラムのモジュール分割や階層構造を示すもので、BPMNの説明ではない。
補足コラム
BPMN(Business Process Model and Notation)は、業務プロセスの可視化と共有を目的に開発された標準記法です。業務担当者とシステム開発者のコミュニケーションを円滑にし、業務改善やシステム設計の基盤として活用されます。BPMNは複雑な業務フローも直感的に理解しやすい図で表現できるため、近年多くの企業で採用されています。
FAQ
Q: BPMNとフローチャートの違いは何ですか?
A: BPMNは業務プロセスの詳細な表現に特化し、イベントやゲートウェイなど多様な要素を持つのに対し、フローチャートは処理の流れを単純に示す図です。
A: BPMNは業務プロセスの詳細な表現に特化し、イベントやゲートウェイなど多様な要素を持つのに対し、フローチャートは処理の流れを単純に示す図です。
Q: BPMNはどのような場面で使われますか?
A: 業務プロセスの分析、改善、システム設計の要件定義など、業務の流れを明確にする必要がある場面で使われます。
A: 業務プロセスの分析、改善、システム設計の要件定義など、業務の流れを明確にする必要がある場面で使われます。
関連キーワード: BPMN, 業務プロセスモデリング, イベント, アクティビティ, ゲートウェイ, 状態遷移図, 構造化ダイアグラム