システムアーキテクト試験 2014年 午前212


開発ライフサイクルモデルとして、ウォータフォールモデル、進化的モデル、スパイラルモデルの三つを考える。ソフトウェア保守は、どのモデルを採用したときに必要か。
ウォータフォールモデルだけ
ウォータフォールモデルと進化的モデルだけ
ウォータフォールモデルとスパイラルモデルだけ
ウォータフォールモデル、進化的モデル、スパイラルモデルの全部(正解)

解説

開発ライフサイクルモデルとソフトウェア保守の関係【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:ソフトウェア保守はウォータフォール、進化的、スパイラルの全てのモデルで必要です。
  • 根拠:どのモデルもリリース後の修正や機能追加が発生し、保守活動が不可欠だからです。
  • 差がつくポイント:保守の必要性をモデルごとに限定せず、全モデル共通の工程と理解することが重要です。

正解の理由

ソフトウェア保守は、開発後に発見される不具合修正や環境変化への対応、機能追加などを行う工程です。ウォータフォールモデルは段階的に進めるため、リリース後の修正が多くなり保守が必須です。進化的モデルは段階的に機能を拡張するため、継続的な保守が前提です。スパイラルモデルはリスク管理を重視しつつ反復的に開発するため、各サイクル後の保守も必要です。したがって、全てのモデルで保守は必要となり、選択肢エが正解です。

よくある誤解

保守はウォータフォールモデルだけに必要と考えがちですが、進化的やスパイラルモデルでも必ず保守工程が存在します。

解法ステップ

  1. 各開発モデルの特徴を理解する(ウォータフォールは直線的、進化的は段階的、スパイラルは反復的)。
  2. 保守工程の役割を確認する(不具合修正、環境対応、機能追加など)。
  3. 各モデルの開発後に保守が必要かを検討する。
  4. 全モデルで保守が必要であることを確認し、選択肢を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: ウォータフォールモデルだけに保守が必要とするのは誤り。進化的やスパイラルでも保守は必須です。
  • イ: 進化的モデルも含めているがスパイラルモデルを除外しているため不正解です。
  • ウ: スパイラルモデルを含めているが進化的モデルを除外しているため不正解です。
  • エ: 全てのモデルで保守が必要なため正解です。

補足コラム

ソフトウェア保守は開発ライフサイクルの重要なフェーズであり、保守性の高い設計やドキュメント整備が品質向上に寄与します。特に進化的やスパイラルモデルでは保守を前提とした反復開発が特徴です。

FAQ

Q: ウォータフォールモデルは保守が多いと言われますが、なぜですか?
A: 一度リリースすると後戻りが難しいため、リリース後の修正が多くなり保守が増えます。
Q: 進化的モデルでは保守は不要ですか?
A: いいえ、段階的に機能を追加するため、継続的な保守が必要です。
Q: スパイラルモデルの保守はどのように行われますか?
A: 各反復サイクル後に評価と修正を行い、保守活動を繰り返します。

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