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システムアーキテクト試験 2014年 午前2 問16
非機能要件項目はどれか。
ア:新しい業務の在り方や運用に関わる業務手順、入出力情報、組織、責任、権限業務上の制約などの項目
イ:新しい業務の遂行に必要なアプリケーションシステムに関わる利用者の作業、システム機能の実現範囲、機能間の情報の流れなどの項目
ウ:経営戦略や情報戦略に関わる経営上のニーズ、システム化・システム改善を必要とする業務上の課題、求められる成果・目標などの項目
エ:システム基盤に関わる可用性、性能拡張性。運用性、保守性、移行性、セキュリティ、システム環境などの項目(正解)
解説
非機能要件項目はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:非機能要件はシステムの性能や運用性、セキュリティなどの品質面を示す項目です。
- 根拠:非機能要件は「何をするか」ではなく「どのようにするか」を定義し、システムの動作環境や品質特性に関わります。
- 差がつくポイント:機能要件と非機能要件の違いを明確に理解し、性能や可用性、保守性などの用語を正確に把握することが重要です。
正解の理由
選択肢エは「可用性、性能拡張性、運用性、保守性、移行性、セキュリティ、システム環境」といったシステムの品質や環境に関する項目を挙げており、これらは典型的な非機能要件の内容です。非機能要件はシステムの機能的な動作以外の特性を示し、システムの信頼性や効率性、保守のしやすさなどを規定します。したがって、エが正解です。
よくある誤解
非機能要件は「機能要件と混同されやすい」ため、機能の具体的な動作や業務手順を示すものと誤解されがちです。
解法ステップ
- 非機能要件の定義を確認する(性能、可用性、保守性など品質面の要件)。
- 各選択肢の内容を「機能要件か非機能要件か」で分類する。
- 業務手順や機能範囲は機能要件、システムの品質特性は非機能要件と判断する。
- 非機能要件に該当する選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 業務手順や組織、責任など業務上の制約は業務要件や機能要件に近く、非機能要件ではありません。
- イ: 利用者の作業やシステム機能の範囲、情報の流れは機能要件に該当します。
- ウ: 経営戦略や経営上のニーズは経営要件であり、非機能要件とは異なります。
- エ: システムの可用性や性能拡張性、運用性など品質面を示す非機能要件で正解です。
補足コラム
非機能要件は「品質属性(requirements quality attributes)」とも呼ばれ、システムの信頼性、効率性、保守性、セキュリティなどを規定します。これらはシステムのユーザビリティや運用コストに大きく影響するため、設計段階で明確に定義することが重要です。
FAQ
Q: 非機能要件はなぜ重要ですか?
A: システムの性能や信頼性、保守性などを保証し、ユーザー満足度や運用効率に直結するため重要です。
A: システムの性能や信頼性、保守性などを保証し、ユーザー満足度や運用効率に直結するため重要です。
Q: 機能要件と非機能要件の違いは何ですか?
A: 機能要件は「何をするか」、非機能要件は「どのようにするか(品質面)」を示します。
A: 機能要件は「何をするか」、非機能要件は「どのようにするか(品質面)」を示します。
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