システムアーキテクト試験 2014年 午前223


図は、既存の電話機とPBXを使用した企業内の内線網を、IPネットワークに統合する場合の接続構成を示している。図中のa~cに該当する装置の適切な組合せはどれか。
問題画像選択肢画像
(正解)

解説

既存電話機とPBXをIPネットワークに統合する接続構成【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:aはPBX、bはVoIPゲートウェイ、cはルータの組み合わせが正解です。
  • 根拠:既存電話機はPBXに接続し、PBXからIPネットワークへはVoIPゲートウェイを介して変換し、ルータでIPネットワークに接続します。
  • 差がつくポイント:PBXとVoIPゲートウェイの役割の違いを正確に理解し、IPネットワーク接続の流れを把握することが重要です。

正解の理由

aは既存の電話機を管理するPBXであり、内線交換機能を持ちます。bはPBXのアナログ信号や専用線信号をIPパケットに変換するVoIPゲートウェイです。cはIPネットワークへのルーティングを行うルータで、IPネットワークとの接続点となります。この順序と役割分担が正しいため、選択肢アが正解です。

よくある誤解

PBXとVoIPゲートウェイの役割を混同し、PBXが直接IPネットワークに接続できると誤解しがちです。実際にはVoIPゲートウェイが必要です。

解法ステップ

  1. 既存電話機の信号を管理・交換する装置はPBXであると認識する。
  2. PBXからIPネットワークに接続するためには信号変換が必要で、これを行うのがVoIPゲートウェイであると理解する。
  3. IPネットワークへの接続点はルータであることを確認する。
  4. 図のa~cの順にPBX→VoIPゲートウェイ→ルータの組み合わせを選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア:正解。PBX→VoIPゲートウェイ→ルータの順で正しい。
  • イ:bがルータ、cがVoIPゲートウェイで逆。VoIPゲートウェイはPBXとIPネットワークの間に必要。
  • ウ:aがVoIPゲートウェイ、bがPBXで役割が逆。既存電話機はPBXに接続。
  • エ:aがVoIPゲートウェイ、cがPBXで順序と役割が不適切。

補足コラム

VoIPゲートウェイはアナログ電話信号や専用線信号をIPパケットに変換し、IPネットワーク上で音声通信を可能にします。PBXは電話交換機として内線管理や外線接続を行い、ルータはIPネットワーク間の経路制御を担います。これらの役割を正確に理解することが通信ネットワーク設計の基本です。

FAQ

Q: PBXはなぜ直接IPネットワークに接続できないのですか?
A: PBXは従来の電話信号を扱う装置であり、IPパケットに変換する機能がないため、VoIPゲートウェイが必要です。
Q: VoIPゲートウェイとルータの違いは何ですか?
A: VoIPゲートウェイは音声信号の変換装置、ルータはIPネットワーク間の経路制御装置です。役割が異なります。

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