システムアーキテクト試験 2015年 午前202


UMLを使って図のクラスPを定義した。このクラスの操作のうち、公開可視性(public)をもつものはどれか。
問題画像
全ての操作
操作A(正解)
操作B
操作C

解説

UMLのクラス図における公開可視性(public)操作の判別【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:公開可視性(public)を持つ操作は「操作A」のみである。
  • 根拠:UMLのクラス図では「+」がpublic、「-」がprivate、「#」がprotectedを示すため。
  • 差がつくポイント:記号の意味を正確に理解し、操作の可視性を見極めることが重要である。

正解の理由

クラス図の操作の左側にある記号は可視性を示します。
「+」はpublic(公開)を意味し、外部からアクセス可能な操作を表します。
「-」はprivate(非公開)でクラス内部のみアクセス可能、
「#」はprotected(保護)でサブクラスからアクセス可能です。
したがって、「操作A」の左にある「+」が公開可視性を持つ操作であり、正解はです。

よくある誤解

「-」や「#」の操作も公開されていると誤解しやすいですが、これらは外部からアクセスできません。
記号の意味を混同すると可視性の判別を誤ります。

解法ステップ

  1. UMLクラス図の操作の左側にある記号を確認する。
  2. 記号「+」がpublic、「-」がprivate、「#」がprotectedであることを理解する。
  3. 公開可視性(public)を持つ操作を選択肢から特定する。
  4. 「+」が付いている操作名を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 全ての操作が公開とは限らず、「-」や「#」は非公開や保護であるため誤り。
  • イ: 操作Aは「+」でpublicを示し正解。
  • ウ: 操作Bは「-」でprivate、外部からアクセス不可なので誤り。
  • エ: 操作Cは「#」でprotected、サブクラス限定のため公開ではなく誤り。

補足コラム

UMLの可視性記号はソフトウェア設計の基本です。
publicは外部から自由に利用可能、privateは内部専用、protectedは継承関係にあるクラスからのみアクセス可能です。
これらの理解は設計の安全性や拡張性に直結します。

FAQ

Q: UMLのクラス図で「+」以外の記号は何を意味しますか?
A: 「-」はprivate、「#」はprotectedを示し、それぞれアクセス範囲が限定されます。
Q: protectedの操作はどこからアクセス可能ですか?
A: 同じクラスとそのサブクラス(継承したクラス)からアクセス可能です。

関連キーワード: UML, クラス図, 可視性, public, private, protected, ソフトウェア設計, オブジェクト指向
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