システムアーキテクト試験 2015年 午前203


オブジェクト指向分析における分析モデルによって、ユースケース内のオブジェクトを分類するとき、境界オブジェクトに該当するものはどれか。
オブジェクト間の相互作用を制御するためのオブジェクト
画面操作や画面表示などのGUIオブジェクト(正解)
システムの中核となるデータとその操作のオブジェクト
データモデルにおけるエンティティに相当するオブジェクト

解説

オブジェクト指向分析における境界オブジェクトの分類【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:境界オブジェクトはユーザーとのインターフェースを担うGUIオブジェクトである。
  • 根拠:分析モデルでは境界オブジェクトが画面操作や表示など外部との接点を表現し、システムの入り口となる。
  • 差がつくポイント:境界オブジェクトと制御オブジェクト、エンティティオブジェクトの役割の違いを正確に理解することが重要。

正解の理由

境界オブジェクトはユーザーや外部システムとのインターフェースを担当し、画面表示や入力操作などのGUI要素を表します。選択肢イの「画面操作や画面表示などのGUIオブジェクト」はまさに境界オブジェクトの定義に合致します。これに対し、制御オブジェクトは処理の流れを管理し、エンティティオブジェクトはシステムの中核データを表すため、境界オブジェクトとは役割が異なります。

よくある誤解

境界オブジェクトを制御オブジェクトやエンティティオブジェクトと混同しやすいですが、境界オブジェクトは必ずユーザーとの接点を持つGUI要素である点が異なります。

解法ステップ

  1. オブジェクト指向分析の3つの主要オブジェクト(境界、制御、エンティティ)を思い出す。
  2. 境界オブジェクトはユーザーとのインターフェースを担当することを確認。
  3. 選択肢の説明文からGUIや画面操作に関するものを探す。
  4. 画面操作や表示を示す選択肢イを正解と判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 「オブジェクト間の相互作用を制御する」は制御オブジェクトの役割であり、境界オブジェクトではない。
  • イ: 「画面操作や画面表示などのGUIオブジェクト」は境界オブジェクトの定義に合致し正解。
  • ウ: 「システムの中核となるデータとその操作」はエンティティオブジェクトの説明であり、境界オブジェクトではない。
  • エ: 「データモデルにおけるエンティティに相当する」はエンティティオブジェクトの説明であり、境界オブジェクトとは異なる。

補足コラム

オブジェクト指向分析では、境界オブジェクト、制御オブジェクト、エンティティオブジェクトの3種類に分類し、それぞれの役割を明確にすることでシステムの構造を整理します。境界オブジェクトはユーザーインターフェースの設計に直結し、ユーザビリティ向上に重要な役割を果たします。

FAQ

Q: 境界オブジェクトはどのような役割を持ちますか?
A: ユーザーや外部システムとのインターフェースを担当し、画面表示や入力操作を管理します。
Q: 制御オブジェクトと境界オブジェクトの違いは何ですか?
A: 制御オブジェクトは処理の流れやロジックを管理し、境界オブジェクトはユーザーとの接点を担当します。

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