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システムアーキテクト試験 2015年 午前2 問21
OLAPによって、商品の販売状況分析を商品軸,販売チャネル軸,時間軸、顧客タイプ軸で行う。データ集計の観点を、商品,販売チャネルごとから、商品。顧客タイプごとに切り替える操作はどれか。
エ:ロールアップ
ウ:ドリルダウン
ア:ダイス(正解)
イ:データクレンジング
解説
OLAPによる多次元分析の軸切り替え操作【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:商品の販売状況分析で軸を「商品・販売チャネル」から「商品・顧客タイプ」に切り替える操作は「ダイス」である。
- 根拠:ダイスは多次元データの複数軸を指定して切り出す操作で、特定の軸の組み合わせに絞り込むことができる。
- 差がつくポイント:ドリルダウンやロールアップは階層レベルの上下移動、データクレンジングはデータの整備であり、軸の切り替えとは異なる点を理解すること。
正解の理由
「ダイス」はOLAPの多次元データキューブから複数の軸を指定して部分的に切り出す操作です。問題文のように「商品・販売チャネル」軸から「商品・顧客タイプ」軸に切り替える場合、複数の軸を選択して分析対象を絞り込むため、ダイスが該当します。
一方、ドリルダウンやロールアップは軸の階層レベルを上下に移動する操作であり、軸自体の切り替えではありません。データクレンジングはデータの品質向上作業であり、分析軸の操作とは無関係です。
一方、ドリルダウンやロールアップは軸の階層レベルを上下に移動する操作であり、軸自体の切り替えではありません。データクレンジングはデータの品質向上作業であり、分析軸の操作とは無関係です。
よくある誤解
ドリルダウンやロールアップは軸の切り替えと混同されやすいですが、これらは階層レベルの移動操作です。軸そのものの切り替えはダイスが正しい操作です。
解法ステップ
- 問題文の「商品軸,販売チャネル軸,時間軸,顧客タイプ軸」の多次元分析を理解する。
- 「商品・販売チャネル」から「商品・顧客タイプ」へ軸を切り替える操作を考える。
- OLAPの基本操作(ダイス、ドリルダウン、ロールアップ、データクレンジング)を整理する。
- 複数軸の切り替えは「ダイス」であると判断する。
- 他の選択肢が軸切り替えに該当しないことを確認する。
選択肢別の誤答解説
- ア: ダイス
複数の軸を指定してデータを切り出す操作で、軸の切り替えに該当し正解。 - イ: データクレンジング
データの誤り修正や整備を行う作業で、分析軸の操作とは無関係。 - ウ: ドリルダウン
階層の上位から下位レベルへ詳細化する操作で、軸の切り替えではない。 - エ: ロールアップ
階層の下位から上位レベルへ集約する操作で、軸の切り替えとは異なる。
補足コラム
OLAP(Online Analytical Processing)は多次元データを高速に分析する技術で、代表的な操作に「スライス」「ダイス」「ドリルダウン」「ロールアップ」があります。
- スライス:1つの軸を固定して切り出す。
- ダイス:複数軸を指定して切り出す。
- ドリルダウン/ロールアップ:階層レベルの上下移動。
これらの違いを正確に理解することが、データ分析の効率化に繋がります。
FAQ
Q: ダイスとスライスの違いは何ですか?
A: スライスは1つの軸を固定して切り出す操作、ダイスは複数の軸を指定して切り出す操作です。
A: スライスは1つの軸を固定して切り出す操作、ダイスは複数の軸を指定して切り出す操作です。
Q: ドリルダウンとロールアップはどのように使い分けますか?
A: ドリルダウンは詳細レベルに掘り下げる操作、ロールアップは集約レベルにまとめる操作です。
A: ドリルダウンは詳細レベルに掘り下げる操作、ロールアップは集約レベルにまとめる操作です。
Q: データクレンジングはOLAP操作に含まれますか?
A: いいえ。データクレンジングは分析前のデータ整備作業であり、OLAPの分析操作とは異なります。
A: いいえ。データクレンジングは分析前のデータ整備作業であり、OLAPの分析操作とは異なります。
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