ホーム > システムアーキテクト試験 > 2016年
システムアーキテクト試験 2016年 午前2 問13
ユースケース駆動開発の利点はどれか。
イ：開発を反復するので、リスクが高い部分に対して初期段階で対処しやすく、プロジェクト全体のリスクを減らすことができる。
ア：開発を反復するので、新しい要求やビジネス目標の変化に柔軟に対応しやすい。
ウ：基本となるアーキテクチャをプロジェクトの初期に決定するので、コンポーネントを再利用しやすくなる。
エ：ひとまとまりの要件を1単位として設計からテストまでを実施するので、要件ごとに開発状況が把握できる。（正解）
解説
ユースケース駆動開発の利点はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論：ユースケース駆動開発は要件単位で設計からテストまで行い、進捗管理が容易になる手法です。
- 根拠：ユースケースはユーザー視点の機能単位で整理されるため、各要件の開発状況を明確に把握できます。
- 差がつくポイント：反復開発やリスク管理ではなく、要件ごとの開発状況把握に特化している点を理解しましょう。
正解の理由
ユースケース駆動開発は「ユースケース」というユーザーの操作や機能単位で開発を進めます。これにより、ひとまとまりの要件ごとに設計、実装、テストを一連で行うため、各要件の進捗や品質を明確に管理できます。選択肢エはこの特徴を正確に表しており、ユースケース駆動開発の利点として最も適切です。
よくある誤解
ユースケース駆動開発は反復開発やリスク管理の手法ではなく、要件単位での開発管理に重点を置いています。反復開発はアジャイル開発の特徴であり、混同しやすい点に注意が必要です。
解法ステップ
- ユースケース駆動開発の定義を確認する。
- ユースケースがユーザー視点の機能単位であることを理解する。
- 各選択肢がユースケース駆動開発の特徴に合致するか検討する。
- 反復開発やリスク管理は別の開発手法の特徴であることを区別する。
- 要件ごとの設計からテストまでを一貫して行う点を重視し、正解を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 反復開発の利点であり、ユースケース駆動開発の特徴ではありません。
- イ: リスク管理に関する説明で、ユースケース駆動開発の直接的な利点とは異なります。
- ウ: アーキテクチャの初期決定はウォーターフォール型開発に近く、ユースケース駆動開発の特徴ではありません。
- エ: ユースケース単位で設計からテストまで行い、開発状況を把握しやすい点が正しい利点です。
補足コラム
ユースケース駆動開発はRUP（Rational Unified Process）などのプロセスで採用されることが多く、ユーザーの視点を重視した要件管理が特徴です。これにより、開発チームとユーザー間のコミュニケーションが円滑になり、品質向上に寄与します。
FAQ
Q: ユースケース駆動開発はアジャイル開発と同じですか？
A: いいえ。ユースケース駆動開発は要件単位での管理に重点を置き、アジャイル開発は反復的かつ柔軟な開発手法です。
A: いいえ。ユースケース駆動開発は要件単位での管理に重点を置き、アジャイル開発は反復的かつ柔軟な開発手法です。
Q: ユースケースとは何ですか？
A: ユースケースはシステムとユーザーのやり取りを表す機能単位の要件記述です。
A: ユースケースはシステムとユーザーのやり取りを表す機能単位の要件記述です。
関連キーワード: ユースケース駆動開発, 要件管理, ソフトウェア開発手法, RUP, 進捗管理