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システムアーキテクト試験 2016年 午前2 問22
磁気ディスク装置や磁気テープ装置などの外部記憶装置を、通常のLANとは別の高速な専用ネットワークで構成したものはどれか。
ウ:NAS
イ:DAS
エ:SAN(正解)
ア:DAFS
解説
磁気ディスク装置や磁気テープ装置などの外部記憶装置を、通常のLANとは別の高速な専用ネットワークで構成したものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:磁気ディスクや磁気テープなどの外部記憶装置を高速専用ネットワークで接続するのは「SAN」です。
- 根拠:SANはストレージ専用のネットワークで、通常のLANとは分離され高速かつ安定したデータ転送を実現します。
- 差がつくポイント:NASはファイル共有用のネットワークストレージでLAN上に構築され、DASは直接接続型、DAFSは分散ファイルシステムの技術である点を理解しましょう。
正解の理由
正解はエ: SANです。SAN(Storage Area Network)は、磁気ディスク装置や磁気テープ装置などの外部記憶装置を、通常のLANとは別に専用の高速ネットワークで接続する技術です。これにより、ストレージへのアクセス速度が向上し、ネットワークの負荷分散や管理の効率化が可能となります。
よくある誤解
NASとSANの違いを混同し、どちらも同じ意味で使う誤解が多いです。NASはファイルレベルの共有、SANはブロックレベルの共有である点を押さえましょう。
解法ステップ
- 問題文の「磁気ディスク装置や磁気テープ装置などの外部記憶装置」に注目する。
- 「通常のLANとは別の高速な専用ネットワーク」という条件を確認する。
- 選択肢の意味を整理する(DAFS、DAS、NAS、SAN)。
- 専用ネットワークでストレージを接続する技術がSANであることを判断する。
- よって正解はエと確定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: DAFS
分散アプリケーション向けのファイルシステム技術であり、専用ネットワークでのストレージ接続とは異なります。 - イ: DAS
Direct Attached Storageの略で、サーバーに直接接続されたストレージを指し、ネットワークを介しません。 - ウ: NAS
Network Attached Storageの略で、LAN上でファイル共有を行うストレージですが、専用の高速ネットワークではありません。 - エ: SAN
Storage Area Networkの略で、専用の高速ネットワークを用いてストレージを接続する方式です。
補足コラム
SANは主にブロックレベルのデータ転送を行い、サーバーからはローカルディスクのように認識されます。一方、NASはファイルレベルでの共有を行い、ネットワーク上のファイルサーバーとして機能します。SANは大規模なデータセンターや企業の基幹システムで多用され、高速かつ信頼性の高いストレージ環境を提供します。
FAQ
Q: SANとNASの主な違いは何ですか?
A: SANはブロックレベルでストレージを提供し専用ネットワークを使うのに対し、NASはファイルレベルでLAN上に構築されます。
A: SANはブロックレベルでストレージを提供し専用ネットワークを使うのに対し、NASはファイルレベルでLAN上に構築されます。
Q: DASはどのような場合に使われますか?
A: DASはサーバーに直接接続されたストレージで、小規模環境や単一サーバーでの利用に適しています。
A: DASはサーバーに直接接続されたストレージで、小規模環境や単一サーバーでの利用に適しています。
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