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システムアーキテクト試験 2017年 午前2 問07
イベント駆動型のアプリケーションにおけるイベント処理のタイミングを設計するのに有用なものはどれか。
ア:DFD
イ:E-R図
ウ:シーケンス図(正解)
エ:ペトリネット
解説
イベント駆動型アプリケーションのイベント処理タイミング設計に有用なものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:イベント処理のタイミング設計にはシーケンス図が最も適している。
- 根拠:シーケンス図はオブジェクト間のメッセージのやり取りや時間的な順序を視覚的に表現できるため。
- 差がつくポイント:DFDやE-R図はデータの流れや構造を示すが、時間軸に沿った動的な処理順序を表現できない点に注意。
正解の理由
シーケンス図はUMLの一種で、オブジェクト間のメッセージ交換を時間軸に沿って示します。イベント駆動型アプリケーションでは、イベント発生から処理完了までの流れやタイミングが重要です。シーケンス図はこれを明確に表現できるため、イベント処理のタイミング設計に最適です。
よくある誤解
DFDやE-R図も設計図として使われますが、これらは主にデータの流れや構造を示すもので、イベントの時間的な流れを表現するものではありません。
解法ステップ
- 問題文の「イベント処理のタイミング設計」に注目する。
- 各選択肢の特徴を整理する。
- DFDはデータの流れ、E-R図はデータ構造、ペトリネットは並行処理のモデルであることを確認。
- シーケンス図が時間軸に沿ったメッセージのやり取りを表現することを理解する。
- イベント処理のタイミング設計に最適な図はシーケンス図であると判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: DFD
データの流れを示す図であり、処理の順序やタイミングは表現できない。 - イ: E-R図
データベース設計で使う図で、データの構造を示すが処理の流れやタイミングは示せない。 - ウ: シーケンス図
オブジェクト間のメッセージ交換を時間軸に沿って表現し、イベント処理のタイミング設計に最適。 - エ: ペトリネット
並行処理や状態遷移のモデル化に使われるが、イベント処理のタイミング設計としては一般的でない。
補足コラム
ペトリネットは並行処理やリソースの競合をモデル化する際に有効ですが、イベント駆動型の単純なイベント処理のタイミング設計にはやや複雑すぎます。シーケンス図はUMLの標準図であり、ソフトウェア開発現場で広く使われています。
FAQ
Q: シーケンス図とDFDの違いは何ですか?
A: シーケンス図はオブジェクト間のメッセージのやり取りを時間軸で表現し、DFDはシステム内のデータの流れを示します。
A: シーケンス図はオブジェクト間のメッセージのやり取りを時間軸で表現し、DFDはシステム内のデータの流れを示します。
Q: ペトリネットはどんな場面で使われますか?
A: 並行処理や状態遷移、リソースの競合をモデル化する際に使われますが、イベント処理のタイミング設計にはあまり用いられません。
A: 並行処理や状態遷移、リソースの競合をモデル化する際に使われますが、イベント処理のタイミング設計にはあまり用いられません。
関連キーワード: シーケンス図, イベント駆動型, UML, イベント処理, タイミング設計