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システムアーキテクト試験 2017年 午前2 問11
探索的テスト技法の説明はどれか。
ア：起こり得る全ての条件と、それに対して実行すべき動作とを組み合わせた表に基づいてテストする技法
イ：経験に基づいて、起こりがちなエラーを推測してテストケースを決定する技法
ウ：経験や推測から重要と思われる領域に焦点を当ててテストし、その結果を基にした新たなテストケースを作成して、テストを繰り返す技法（正解）
エ：システムの取り得る状態と、状態を遷移させる事象又は条件を示した図に基づいてテストする技法
解説
探索的テスト技法の説明はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論：探索的テスト技法は経験や推測を活かし、重要領域に焦点を当てて繰り返しテストを行う手法です。
- 根拠：テスト設計と実行を同時に行い、結果を踏まえて新たなテストケースを作成する点が特徴的です。
- 差がつくポイント：形式的なテスト設計書に頼らず、柔軟にテストを進める点を理解しているかが鍵です。
正解の理由
選択肢ウは「経験や推測から重要と思われる領域に焦点を当ててテストし、その結果を基に新たなテストケースを作成して繰り返す技法」とあり、探索的テストの本質を正確に表現しています。探索的テストは計画的なテスト設計書に依存せず、テスターの知識や直感を活かして動的にテストを進めるため、この説明が最も適切です。
よくある誤解
探索的テストは無計画に行うテストと誤解されがちですが、実際は経験に基づく戦略的なテスト活動です。形式的なテスト設計技法とは異なり、柔軟性が高い点を理解しましょう。
解法ステップ
- 問題文の「探索的テスト技法」の特徴を確認する。
- 各選択肢の説明が探索的テストの特徴に合致するかを検討する。
- 「経験や推測を活かし、テストケースを動的に作成・修正する」説明を探す。
- それが選択肢ウであることを確認し、正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア：条件と動作を組み合わせた表に基づくテストは「状態遷移テスト」や「判定表テスト」であり、探索的テストではありません。
- イ：経験に基づくエラー推測は「経験ベースのテスト」に近いですが、探索的テストの繰り返しや動的なテストケース作成を含みません。
- ウ：探索的テストの特徴を正確に表現しており、正解です。
- エ：システムの状態遷移図に基づくテストは「状態遷移テスト」であり、探索的テストとは異なります。
補足コラム
探索的テストはドキュメントが不十分なシステムや短期間でのテストが求められる場合に有効です。テスターのスキルや知識が重要で、テストの記録や結果分析も並行して行うことで品質向上に寄与します。
FAQ
Q: 探索的テストは計画なしで行うのですか？
A: いいえ、計画的なテスト設計書は使いませんが、テスターの経験や目的に基づく戦略的なテスト活動です。
A: いいえ、計画的なテスト設計書は使いませんが、テスターの経験や目的に基づく戦略的なテスト活動です。
Q: 探索的テストはどんな場面で有効ですか？
A: 要件が不明確な初期段階や短期間でのテスト、複雑なシステムの未知領域の検証に適しています。
A: 要件が不明確な初期段階や短期間でのテスト、複雑なシステムの未知領域の検証に適しています。
関連キーワード: 探索的テスト, 経験ベーステスト, 状態遷移テスト, 判定表テスト, テスト技法