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システムアーキテクト試験 2018年 午前2 問01
CRUDマトリックスの説明はどれか。
エ:データをエンティティ、関連及び属性の三つの構成要素でモデル化したものであり、業務で扱うエンティティの相互関係を示すことができる。
ア:ある問題に対して起こり得る全ての条件と、それに対する動作の関係を表形式で表現したものである。
イ:各機能が、どのエンティティに対して、どのような操作をするかを一覧化したものであり、操作の種類には生成。参照、更新及び削除がある。(正解)
ウ:システムやソフトウェアを構成する機能(又はプロセス)と入出カデータとの関係を記述したものであり、データの流れを明確にすることができる。
解説
CRUDマトリックスの説明はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:CRUDマトリックスは機能とエンティティの操作関係を一覧化し、生成・参照・更新・削除の4操作を示します。
- 根拠:CRUDはCreate(生成)、Read(参照)、Update(更新)、Delete(削除)の頭文字で、システム設計で操作の関係を整理するために使われます。
- 差がつくポイント:CRUDマトリックスは操作対象のエンティティと機能の関係を明確にする点で、単なる条件やデータフロー図とは異なります。
正解の理由
選択肢イは「各機能がどのエンティティに対してどのような操作をするかを一覧化し、操作の種類に生成・参照・更新・削除がある」と正確にCRUDマトリックスの定義を述べています。
CRUDマトリックスはシステム設計で機能とデータの関係を整理し、どの機能がどのデータにどの操作を行うかを明示するため、選択肢イが正解です。
CRUDマトリックスはシステム設計で機能とデータの関係を整理し、どの機能がどのデータにどの操作を行うかを明示するため、選択肢イが正解です。
よくある誤解
CRUDマトリックスは単なる条件と動作の関係やデータの流れを示すものではなく、機能とエンティティの操作関係を整理するものです。
ER図やDFDと混同しやすいですが、CRUDは操作の種類に着目している点が特徴です。
ER図やDFDと混同しやすいですが、CRUDは操作の種類に着目している点が特徴です。
解法ステップ
- CRUDの意味(Create, Read, Update, Delete)を確認する。
- 問題文の「CRUDマトリックス」が何を示すかを理解する。
- 各選択肢の説明がCRUDの定義に合致しているかを比較する。
- CRUDマトリックスは機能とエンティティの操作関係を一覧化する点を重視する。
- 最も正確にCRUDの説明をしている選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 条件と動作の関係を表形式で表すのは状態遷移表などであり、CRUDマトリックスの説明としては不適切です。
- イ: 正解。機能とエンティティの操作関係をCRUDの4操作で一覧化する説明が正しいです。
- ウ: システムの機能と入出力データの関係を示すのはDFD(データフロー図)であり、CRUDマトリックスとは異なります。
- エ: エンティティ、関連、属性でモデル化するのはER図の説明であり、CRUDマトリックスとは別の概念です。
補足コラム
CRUDマトリックスはシステム開発の要件定義や設計段階で活用され、機能とデータの関係を明確にすることで、設計の抜け漏れや重複を防ぎます。
また、データベース設計やアクセス権限管理の基礎資料としても有用です。
また、データベース設計やアクセス権限管理の基礎資料としても有用です。
FAQ
Q: CRUDマトリックスはどの段階で使われますか?
A: 主に要件定義や基本設計の段階で、機能とデータの操作関係を整理するために使われます。
A: 主に要件定義や基本設計の段階で、機能とデータの操作関係を整理するために使われます。
Q: CRUDマトリックスとER図の違いは何ですか?
A: CRUDマトリックスは機能とエンティティの操作関係を示し、ER図はエンティティ間の構造や属性をモデル化します。
A: CRUDマトリックスは機能とエンティティの操作関係を示し、ER図はエンティティ間の構造や属性をモデル化します。
関連キーワード: CRUD, マトリックス, システム設計, 要件定義, ER図, DFD, データ操作