システムアーキテクト試験 2018年 午前203


開発のためのCMMI1.3版のプロセス領域のうち、運用の考え方及び関連するシナリオを確立し保守するプラクティスを含むものはどれか。
技術解
検証
要件開発(正解)
成果物統合

解説

開発のためのCMMI1.3版のプロセス領域に関する問題【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:運用の考え方や関連シナリオの確立・保守は「要件開発」のプロセス領域に含まれます。
  • 根拠:CMMI1.3版の「要件開発」では、システムや製品の要件を明確にし、運用に必要なシナリオや条件を整備することが求められます。
  • 差がつくポイント:運用に関するプラクティスがどのプロセス領域に属するかを正確に理解し、技術的検証や成果物統合と混同しないことが重要です。

正解の理由

「要件開発」は、システムや製品の要件を定義し、運用に必要なシナリオや条件を確立・保守するプロセス領域です。運用の考え方や関連シナリオは、要件として明確にされるため、この領域に含まれます。
一方、「技術解」や「検証」、「成果物統合」はそれぞれ設計や検証、統合に関するプロセスであり、運用の考え方の確立は主な対象ではありません。

よくある誤解

運用に関する内容は「検証」や「成果物統合」に含まれると誤解されやすいですが、これらは主に製品の品質確認や統合作業に焦点を当てています。

解法ステップ

  1. CMMI1.3版のプロセス領域の役割を理解する。
  2. 運用の考え方やシナリオの確立がどの領域に該当するかを確認する。
  3. 「要件開発」が要件定義と運用シナリオの整備を担当することを認識する。
  4. 他の選択肢の役割と比較し、運用に関するプラクティスが含まれるのは「要件開発」であると判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 技術解
    技術解は設計や技術的な解決策の策定に関する領域であり、運用の考え方の確立は含まれません。
  • イ: 検証
    検証は製品やシステムが要件を満たしているかを確認するプロセスで、運用シナリオの確立は対象外です。
  • ウ: 成果物統合
    成果物統合は複数の成果物を統合し、整合性を保つ作業であり、運用の考え方の確立とは異なります。
  • エ: 要件開発
    運用の考え方や関連シナリオの確立・保守を含む正しいプロセス領域です。

補足コラム

CMMI(Capability Maturity Model Integration)は、組織のプロセス改善を目的としたモデルで、1.3版では複数のプロセス領域が定義されています。要件開発は、システム開発の初期段階で重要な役割を果たし、運用に必要な条件やシナリオを明確にすることで、後続の設計や検証の基盤を作ります。

FAQ

Q: CMMIの「要件開発」とは具体的に何を行うプロセスですか?
A: システムや製品の要件を収集・分析し、運用に必要なシナリオや条件を確立・保守するプロセスです。
Q: 「検証」と「要件開発」の違いは何ですか?
A: 「検証」は製品が要件を満たしているかを確認する工程で、「要件開発」はその要件自体を定義・整備する工程です。

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