ホーム > システムアーキテクト試験 > 2018年
システムアーキテクト試験 2018年 午前2 問08
ソフトウェアを実装する一連のプロセスのアクティビティで実施するタスクの内容のうち、ソフトウェア構築プロセスのものはどれか。
イ:ソフトウェア品目の外部インタフェース、及びソフトウェアコンポーネント間のインタフェースの詳細な仕様を設計する。
ウ:ソフトウェアユニット及びデータベースを作成し、これらをテストするための手順とデータを作成する。(正解)
エ:ソフトウェアユニットとソフトウェアコンポーネントを結合し、集合体が作成されるごとにテストする
ア:ソフトウェアコンポーネントをコーディングできるレベルのソフトウェアユニットまで詳細化し、全てのソフトウェア要求事項をソフトウェアユニットに割り当てる。
解説
ソフトウェア構築プロセスのタスク内容はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:ソフトウェア構築プロセスは「ソフトウェアユニットやデータベースの作成とテスト準備」が該当します。
- 根拠:構築プロセスは設計をもとに実際のプログラムやデータベースを作成し、テストの準備を行う段階だからです。
- 差がつくポイント:設計や結合テストは別プロセスであり、構築プロセスは具体的なコーディングや単体テスト準備に注目しましょう。
正解の理由
選択肢ウは「ソフトウェアユニット及びデータベースを作成し、これらをテストするための手順とデータを作成する」とあります。これはまさにソフトウェア構築プロセスの中心的なタスクであり、プログラムのコーディングやデータベースの実装、単体テストの準備を含みます。設計段階で決めた仕様を具体的な形にするための作業であるため、正解です。
よくある誤解
設計や結合テストの作業を構築プロセスと混同しがちですが、設計は設計プロセス、結合テストは統合テストプロセスに分類されます。
解法ステップ
- ソフトウェア開発プロセスの各段階(要求分析、設計、構築、結合テストなど)を理解する。
- 「構築プロセス」が具体的に何を行うかを確認する。
- 選択肢の内容をプロセスの役割に照らし合わせる。
- コーディングや単体テスト準備が含まれる選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: ソフトウェアユニットへの要求割り当ては「詳細設計」や「要求分析」の範囲であり、構築プロセスではない。
- イ: 外部インタフェースやコンポーネント間の仕様設計は「基本設計」や「詳細設計」の作業。
- ウ: ソフトウェアユニットやデータベースの作成とテスト準備は構築プロセスの典型的なタスクで正解。
- エ: ソフトウェアユニットとコンポーネントの結合とテストは「結合テスト」プロセスに該当する。
補足コラム
ソフトウェア開発プロセスは一般的に「要求分析→基本設計→詳細設計→構築→結合テスト→総合テスト→運用」と段階が分かれています。構築プロセスは設計をもとにプログラムを実装し、単体テストの準備を行う重要なフェーズです。ここでの品質確保が後工程のテスト効率に大きく影響します。
FAQ
Q: 構築プロセスと設計プロセスの違いは何ですか?
A: 設計プロセスはソフトウェアの仕様や構造を決める段階で、構築プロセスはその設計をもとに実際にプログラムやデータベースを作成する段階です。
A: 設計プロセスはソフトウェアの仕様や構造を決める段階で、構築プロセスはその設計をもとに実際にプログラムやデータベースを作成する段階です。
Q: 結合テストはどのプロセスで行いますか?
A: 結合テストは構築後のプロセスで、複数のソフトウェアユニットやコンポーネントを結合して動作確認を行う段階です。
A: 結合テストは構築後のプロセスで、複数のソフトウェアユニットやコンポーネントを結合して動作確認を行う段階です。
関連キーワード: ソフトウェア構築プロセス, ソフトウェア開発工程, 単体テスト準備, プログラム実装, ソフトウェア設計