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システムアーキテクト試験 2018年 午前2 問18
ストレージのインタフェースとして用いられるFC(ファイバチャネル)の特徴として、適切なものはどれか。
ア:TCPIPの上位層として作られた規格である。
ウ:伝送媒体には電気ケーブル又は光ケーブルを用いることができる。(正解)
エ:物理層としてパラレルSCSIを用いることができる。
イ:接続形態は、スイッチを用いたn対n接続に限られる。
解説
ストレージのインタフェースとして用いられるFC(ファイバチャネル)の特徴【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:FCは電気ケーブルまたは光ケーブルの両方を伝送媒体として利用可能です。
- 根拠:FCは高速かつ信頼性の高いストレージ接続を実現するため、光ファイバーだけでなく銅線ケーブルもサポートしています。
- 差がつくポイント:FCの物理層の柔軟性と接続形態の多様性を理解し、他のプロトコルとの違いを押さえることが重要です。
正解の理由
選択肢ウ「伝送媒体には電気ケーブル又は光ケーブルを用いることができる。」が正解です。
FC(ファイバチャネル)は主にストレージエリアネットワーク(SAN)で使われる高速通信規格で、光ファイバーケーブルが一般的ですが、短距離用に銅線(電気ケーブル)も利用可能です。これにより、設置環境やコストに応じて柔軟に選択できます。
FC(ファイバチャネル)は主にストレージエリアネットワーク(SAN)で使われる高速通信規格で、光ファイバーケーブルが一般的ですが、短距離用に銅線(電気ケーブル)も利用可能です。これにより、設置環境やコストに応じて柔軟に選択できます。
よくある誤解
FCは「ファイバチャネル」という名前から光ケーブルのみを使うと思い込む誤解が多いです。実際は電気ケーブルも利用可能です。
解法ステップ
- FCの基本的な役割と用途を確認する(ストレージ接続用の高速通信規格)。
- FCの物理層の特徴を理解する(光ファイバーと電気ケーブルの両方をサポート)。
- 選択肢の内容を一つずつ検証し、FCの仕様と照らし合わせる。
- 光ケーブル以外の伝送媒体が使えるかどうかを判断する。
- 正しい選択肢を特定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: TCP/IPの上位層として作られた規格ではなく、FCは独自のプロトコルスタックを持つ。
- イ: FCはスイッチを用いたn対n接続が多いが、直接接続(ポイントツーポイント)も可能で限定されない。
- ウ: 伝送媒体に電気ケーブルまたは光ケーブルを用いることができるため正解。
- エ: FCは物理層としてパラレルSCSIを用いず、SCSIコマンドをFCプロトコルでカプセル化して伝送する。
補足コラム
FCは高速で低遅延の通信を実現し、SAN環境で広く使われています。近年はiSCSIやFCoE(FC over Ethernet)などの技術も普及していますが、FCの信頼性と性能は依然として高く評価されています。
FAQ
Q: FCは光ケーブルだけでなく電気ケーブルも使えるのですか?
A: はい。FCは短距離用に銅線ケーブル(電気ケーブル)もサポートしています。
A: はい。FCは短距離用に銅線ケーブル(電気ケーブル)もサポートしています。
Q: FCはTCP/IPの上位層の規格ですか?
A: いいえ。FCは独自のプロトコルスタックを持ち、TCP/IPとは別の規格です。
A: いいえ。FCは独自のプロトコルスタックを持ち、TCP/IPとは別の規格です。
関連キーワード: ファイバチャネル, SAN, ストレージインタフェース, 光ファイバー, 電気ケーブル, 高速通信, ストレージエリアネットワーク