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システムアーキテクト試験 2018年 午前2 問22
磁気ディスク装置や磁気テープブ装置などの外部記憶装置とサーバを、通常のLANとは別の高速な専用ネットワークで接続してシステムを構成するものはどれか。
ア:DAFS
イ:DAS
ウ:NAS
エ:SAN(正解)
解説
磁気ディスク装置や磁気テープ装置などの外部記憶装置とサーバを、通常のLANとは別の高速な専用ネットワークで接続してシステムを構成するものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:高速な専用ネットワークで外部記憶装置とサーバを接続するのはSANです。
- 根拠:SANはストレージ専用のネットワークで、通常のLANとは分離され高速かつ安定した通信を実現します。
- 差がつくポイント:NASはファイル共有用のネットワークストレージ、DASは直接接続型ストレージ、DAFSは分散ファイルシステムであり、専用ネットワークの意味合いが異なります。
正解の理由
SAN(Storage Area Network)は、磁気ディスク装置や磁気テープ装置などの外部記憶装置をサーバと接続するための専用高速ネットワークです。通常のLANとは別に構築されるため、ストレージアクセスの高速化と安定性が確保されます。これにより、大量のデータ転送や高い信頼性が求められるシステムに適しています。
よくある誤解
NASとSANを混同し、どちらも同じ意味で使われることがありますが、NASはファイル共有用のネットワークストレージであり、通常のLAN上で動作します。
解法ステップ
- 問題文から「高速な専用ネットワーク」と「外部記憶装置とサーバの接続」を確認する。
- 選択肢の意味を整理し、専用ネットワークを使うものを特定する。
- DASは直接接続型でネットワークを介さないことを理解する。
- NASは通常のLAN上でファイル共有を行うことを確認する。
- DAFSは分散ファイルシステムであり、専用ネットワークの意味合いとは異なることを把握する。
- 以上より、専用高速ネットワークで接続するSANを選択する。
選択肢別の誤答解説
- ア: DAFS
分散アプリケーション向けのファイルシステムであり、専用ネットワークによるストレージ接続とは異なります。 - イ: DAS
サーバに直接接続するストレージで、ネットワークを介しません。専用ネットワークの概念に合いません。 - ウ: NAS
通常のLAN上でファイル共有を行うストレージで、専用の高速ネットワークではありません。 - エ: SAN
専用の高速ネットワークで外部記憶装置とサーバを接続し、大容量データの高速転送を可能にします。
補足コラム
SANはファイバーチャネルやiSCSIなどの技術を用いて構築されます。ファイバーチャネルは高性能な専用ネットワーク技術で、データセンターなどで広く利用されています。一方、NASはTCP/IPネットワーク上で動作し、ファイル単位での共有に適しています。DASはコストが低く単純ですが、拡張性や共有性に劣ります。
FAQ
Q: SANとNASの違いは何ですか?
A: SANはブロックレベルでストレージを提供し専用ネットワークを使うのに対し、NASはファイルレベルで共有し通常のLAN上で動作します。
A: SANはブロックレベルでストレージを提供し専用ネットワークを使うのに対し、NASはファイルレベルで共有し通常のLAN上で動作します。
Q: DASはどのような場合に使われますか?
A: サーバに直接接続して高速アクセスが必要な場合や、小規模環境での利用に適しています。
A: サーバに直接接続して高速アクセスが必要な場合や、小規模環境での利用に適しています。
Q: DAFSはどのような用途に使われますか?
A: 分散アプリケーションでのファイルアクセスを効率化するための技術で、専用ストレージネットワークとは異なります。
A: 分散アプリケーションでのファイルアクセスを効率化するための技術で、専用ストレージネットワークとは異なります。
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