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システムアーキテクト試験 2019年 午前2 問01
図は、階層化されたDFDにおける、あるレベルのDFDの一部である。プロセス1を子プロセスに分割して詳細化したDFDのうち、適切なものはどれか。ここで、プロセス1の子プロセスは、プロセス1-1、1-2及び1-3とする。


ア:
イ:(正解)
ウ:
エ:
解説
階層化DFDの子プロセス分割に関する問題【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:プロセス1の子プロセスは入力が分割され、それぞれの子プロセスが適切に連携し、出力が統合される形が正解です。
- 根拠:元のDFDではプロセス1に左上・左下から入力があり、右上・右下のプロセス2・3へ出力が分かれています。子プロセスも同様の流れを保つ必要があります。
- 差がつくポイント:入力の分割と出力の合流、子プロセス間のデータフローの整合性を正確に理解し、元のDFDの構造を忠実に反映できるかが重要です。
正解の理由
選択肢イは、左上と左下からそれぞれ異なる子プロセス(1-1、1-2)に入力が入り、両者からの出力が子プロセス1-3に合流しています。これは元のDFDのプロセス1の入力が2系統であること、出力がプロセス3に向かう流れを正しく表現しています。さらに、子プロセス1-3からは2本の矢印が右方向に出ており、元のDFDのプロセス3への出力と整合しています。したがって、元のDFDの構造を最も忠実に詳細化しているため正解です。
よくある誤解
子プロセスの分割で単にプロセス番号を振り分けるだけでなく、入力・出力の流れを正確に反映しないと誤りになります。入力が一つにまとめられている選択肢は誤りです。
解法ステップ
- 元のDFDのプロセス1の入力と出力の流れを確認する。
- 入力が左上と左下の2系統であることを把握する。
- 出力がプロセス2と3に分かれていることを確認する。
- 子プロセス1-1、1-2にそれぞれ入力が入る形を探す。
- 子プロセス1-3に両者の出力が合流し、最終出力を形成しているかを確認する。
- 以上の条件を満たす選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア:入力が1つにまとめられており、元のDFDの2系統の入力を反映していません。
- イ:正解。入力の分割と出力の合流が元のDFDと整合しています。
- ウ:左上と左下からの入力が両方とも1-1に入っており、入力の分割が不適切です。
- エ:子プロセス1-3からの出力が2方向に分かれており、元のDFDの出力方向と異なります。
補足コラム
DFD(データフロー図)はシステムの機能をプロセス単位で表現し、階層化により詳細化が可能です。階層化DFDでは親プロセスの入出力を子プロセスに正確に分割・統合することが重要で、これによりシステムの理解と設計が容易になります。
FAQ
Q: なぜ子プロセスの入力は分割しなければならないのですか?
A: 親プロセスの入力が複数系統ある場合、それぞれの子プロセスに対応させることで処理の詳細が明確になり、設計の正確性が向上します。
A: 親プロセスの入力が複数系統ある場合、それぞれの子プロセスに対応させることで処理の詳細が明確になり、設計の正確性が向上します。
Q: 出力が複数方向に分かれる場合、子プロセスの出力はどう扱うべきですか?
A: 子プロセスの出力は親プロセスの出力と整合するように合流または分割される必要があります。元のDFDの流れを忠実に再現することが重要です。
A: 子プロセスの出力は親プロセスの出力と整合するように合流または分割される必要があります。元のDFDの流れを忠実に再現することが重要です。
関連キーワード: DFD, 階層化DFD, データフロー図, システム設計, プロセス分割, 情報システム分析