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システムアーキテクト試験 2021年 午前2 問03
プログラムのウォークスルーに関する記述として、適切なものはどれか
ウ:プログラマの主催によって複数の関係者が集まり、ソースプログラムを追跡し、プログラムの誤りを探す。(正解)
エ:レビュー対象となるプログラムの誤りの発見を第一目的とし、モデレータが会議を主催する。
ア:直接コーディングに携わったプログラマとは別のプログラマが机上でデバッグを行う。
イ:複数のプログラム開発者が集まり、テストで検出された誤りの原因を究明し、修正方法を決定する。
解説
プログラムのウォークスルーに関する記述【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:ウォークスルーはプログラマ主催で複数の関係者が集まり、ソースコードを追跡し誤りを探す手法です。
- 根拠:ウォークスルーはレビューの一種で、開発者が主体となりコードの理解と問題点の発見を目的とします。
- 差がつくポイント:モデレータ主催やデバッグ主体の説明と混同せず、参加者の役割や目的を正確に理解することが重要です。
正解の理由
選択肢ウは「プログラマの主催によって複数の関係者が集まり、ソースプログラムを追跡し、プログラムの誤りを探す」とあり、ウォークスルーの定義に合致しています。ウォークスルーはプログラマが主体となり、設計やコードの問題点を参加者と共に検討する形式で、誤りの発見だけでなく理解促進も目的です。
よくある誤解
ウォークスルーを単なるデバッグやテストの誤り修正会議と混同しがちです。モデレータ主催の形式はウォークスルーではなく、レビューの別形式です。
解法ステップ
- ウォークスルーの定義を確認する(プログラマ主催、複数関係者参加、ソースコード追跡)。
- 各選択肢の主催者や目的を比較する。
- デバッグやテスト誤りの原因究明はウォークスルーの範囲外と判断。
- モデレータ主催の会議はウォークスルーではなくレビュー形式と区別。
- 最も定義に合致する選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 「別のプログラマが机上でデバッグを行う」とあるが、ウォークスルーはデバッグではなくレビュー形式であり、主催者もプログラマ自身です。
- イ: 「テストで検出された誤りの原因究明と修正方法決定」はレビュー後の作業であり、ウォークスルーの直接的な目的ではありません。
- ウ: 正解。プログラマ主催で複数関係者が集まり、ソースコードを追跡し誤りを探すウォークスルーの定義に合致。
- エ: 「モデレータが会議を主催する」はウォークスルーではなく、形式的なレビュー(インスペクション)に近い特徴です。
補足コラム
ウォークスルーはソフトウェア開発における初期段階の品質保証手法で、設計やコードの理解を深める効果があります。モデレータ主催のレビュー(インスペクション)と異なり、ウォークスルーはプログラマが主体的に進行し、参加者と対話しながら問題点を洗い出します。これにより、早期の問題発見とチーム内の知識共有が促進されます。
FAQ
Q: ウォークスルーとインスペクションの違いは何ですか?
A: ウォークスルーはプログラマ主催で対話的に進めるレビュー、インスペクションはモデレータ主催で形式的に進めるレビューです。
A: ウォークスルーはプログラマ主催で対話的に進めるレビュー、インスペクションはモデレータ主催で形式的に進めるレビューです。
Q: ウォークスルーはどの段階で行うのが効果的ですか?
A: 設計やコーディング直後の早期段階で行うことで、問題の早期発見と修正が可能になります。
A: 設計やコーディング直後の早期段階で行うことで、問題の早期発見と修正が可能になります。
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