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システムアーキテクト試験 2021年 午前2 問22
SAN(Storage Area Network)におけるサーバとストレージの接続形態の説明として、適切なものはどれか。
イ:ファイバチャネルなどによる専用ネットワークで接続する。(正解)
ウ:プロトコルはCIFS(Common Internet File System)を使用し、LANで接続する。
エ:プロトコルはNFS(Network File System)を使用し、LANで接続する。
ア:シリアルATAなどの接続方式によって内蔵ストレージとして1対1に接続する。
解説
SAN(Storage Area Network)におけるサーバとストレージの接続形態【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:SANはファイバチャネルなどの専用ネットワークでサーバとストレージを接続する方式です。
- 根拠:SANは高速かつ専用のネットワークを用いてブロックレベルのデータ転送を実現し、共有ストレージ環境を構築します。
- 差がつくポイント:LAN上のファイル共有プロトコル(CIFSやNFS)ではなく、専用ネットワークとブロックアクセスがSANの特徴である点を理解しましょう。
正解の理由
選択肢イの「ファイバチャネルなどによる専用ネットワークで接続する」は、SANの基本的な接続形態を正確に表しています。SANは専用の高速ネットワーク(主にファイバチャネルやiSCSI)を用いて、サーバとストレージ間でブロック単位のデータ転送を行います。これにより、ストレージの共有や高性能なアクセスが可能となります。
よくある誤解
SANはLAN上のファイル共有プロトコルを使うNASとは異なり、専用ネットワークでブロックレベルアクセスを行う点を混同しやすいです。
解法ステップ
- SANの定義を確認し、「専用ネットワークで接続し、ブロックレベルでアクセスする」ことを理解する。
- 選択肢の接続方式を確認し、専用ネットワーク(ファイバチャネルなど)を選ぶ。
- CIFSやNFSはファイル共有プロトコルであり、SANではなくNASの特徴であることを区別する。
- シリアルATAは内蔵ストレージの接続方式であり、SANの接続形態ではないと判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: シリアルATAはPC内部のストレージ接続方式であり、SANの専用ネットワーク接続とは異なります。
- イ: ファイバチャネルなどの専用ネットワークを用いるため正解です。
- ウ: CIFSはLAN上のファイル共有プロトコルであり、SANの接続形態ではなくNASに該当します。
- エ: NFSもLAN上のファイル共有プロトコルであり、SANの特徴とは異なります。
補足コラム
SANは主にファイバチャネル(FC)やiSCSIを利用し、サーバからストレージへのブロック単位の高速アクセスを実現します。一方、NASはネットワーク上でファイル単位の共有を行い、CIFSやNFSなどのファイル共有プロトコルを使用します。用途や性能要件に応じて使い分けられます。
FAQ
Q: SANとNASの違いは何ですか?
A: SANは専用ネットワークでブロックレベルのアクセスを行い、高速かつ共有ストレージ環境を提供します。NASはLAN上でファイル単位の共有を行い、CIFSやNFSなどのプロトコルを使います。
A: SANは専用ネットワークでブロックレベルのアクセスを行い、高速かつ共有ストレージ環境を提供します。NASはLAN上でファイル単位の共有を行い、CIFSやNFSなどのプロトコルを使います。
Q: ファイバチャネルとは何ですか?
A: ファイバチャネルはSANで使われる高速な専用ネットワーク技術で、光ファイバーを用いて高帯域幅かつ低遅延の通信を実現します。
A: ファイバチャネルはSANで使われる高速な専用ネットワーク技術で、光ファイバーを用いて高帯域幅かつ低遅延の通信を実現します。
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