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システムアーキテクト試験 2022年 午前2 問13
IT投資に対する評価指標の設定に際し、バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に、内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか。
ア:ITリテラシ向上のための研修会の受講率を100%とする。
イ:売上高営業利益率を前年比5%アップとする。
ウ:顧客クレーム件数を1か月当たり20件以内とする。
エ:注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする。(正解)
解説
IT投資に対する評価指標の設定に際し、バランススコアカードの手法を用いてKPIを設定する場合に、内部ビジネスプロセスの視点に立ったKPIの例はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:内部ビジネスプロセスの視点のKPIは「注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする」ことが適切です。
- 根拠:バランススコアカードは「財務」「顧客」「内部ビジネスプロセス」「学習と成長」の4視点で評価指標を設定し、内部ビジネスプロセスは業務効率や品質改善に焦点を当てます。
- 差がつくポイント:KPIがどの視点に属するかを正確に理解し、業務プロセスの改善を示す指標を選ぶことが重要です。
正解の理由
「注文受付から製品出荷までの日数を3日短縮とする」は、業務の効率化やプロセス改善を示す指標であり、バランススコアカードの内部ビジネスプロセス視点に該当します。これはIT投資の効果を具体的な業務改善として評価できるため、最も適切なKPIです。
よくある誤解
顧客満足度や売上利益率などの指標は重要ですが、内部ビジネスプロセス視点のKPIとは異なります。研修受講率は学習と成長視点に分類されます。
解法ステップ
- バランススコアカードの4つの視点(財務、顧客、内部ビジネスプロセス、学習と成長)を確認する。
- 各選択肢の指標がどの視点に該当するか分類する。
- 内部ビジネスプロセス視点は「業務効率」「品質」「プロセス改善」に関する指標であることを理解する。
- 選択肢の中で業務プロセスの改善を示す指標を選ぶ。
- 「注文受付から製品出荷までの日数短縮」が内部ビジネスプロセス視点のKPIであると判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: ITリテラシ向上のための研修会の受講率は「学習と成長」視点の指標であり、内部ビジネスプロセス視点ではありません。
- イ: 売上高営業利益率は「財務」視点の指標で、業務プロセスの改善を直接示しません。
- ウ: 顧客クレーム件数は「顧客」視点の指標であり、顧客満足度やサービス品質に関係します。
- エ: 注文受付から製品出荷までの日数短縮は業務プロセスの効率化を示し、内部ビジネスプロセス視点のKPIとして正解です。
補足コラム
バランススコアカードは戦略的な目標管理手法で、単に財務指標だけでなく、顧客満足度や業務プロセス、社員の能力開発まで多角的に評価します。IT投資の効果を測る際は、これらの視点をバランスよく設定することが成功の鍵です。
FAQ
Q: バランススコアカードの内部ビジネスプロセス視点とは何ですか?
A: 業務の効率化や品質向上、プロセス改善に関する指標を指し、企業の内部活動の最適化を評価します。
A: 業務の効率化や品質向上、プロセス改善に関する指標を指し、企業の内部活動の最適化を評価します。
Q: IT投資のKPI設定で重要なポイントは?
A: 投資目的に合致した視点のKPIを設定し、具体的かつ測定可能な指標を選ぶことが重要です。
A: 投資目的に合致した視点のKPIを設定し、具体的かつ測定可能な指標を選ぶことが重要です。
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