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システムアーキテクト試験 2022年 午前2 問14
組込みシステム開発において、製品に搭載するLSIを新規に開発する。LSI設計を自社で行い、LSI製造を外部に委託する場合の委託先として、適切なものはどれか。
ア:IPプロバイダ
イ:デザインハウス
ウ:ファウンドリ(正解)
エ:ファブレスメーカ
解説
組込みシステム開発において、製品に搭載するLSIを新規に開発する場合の委託先選定【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:LSI製造を外部に委託する場合、製造専門の「ファウンドリ」が適切です。
- 根拠:ファウンドリは設計されたLSIの製造を専門に行い、自社で設計は行いません。
- 差がつくポイント:設計と製造の役割分担を理解し、ファウンドリとデザインハウスの違いを明確に把握することが重要です。
正解の理由
LSI設計を自社で行い、製造のみを外部に委託する場合、製造専門の「ファウンドリ」が最適です。ファウンドリは設計データを受け取り、半導体製造プロセスを担当します。一方、デザインハウスは設計を請け負う企業であり、製造は行いません。IPプロバイダは設計の一部である知的財産(IP)を提供する企業であり、製造は担当しません。ファブレスメーカーは設計のみを行い、製造はファウンドリに委託する企業形態のことを指しますが、委託先としてはファウンドリが正解です。
よくある誤解
ファブレスメーカーを委託先と誤解しがちですが、ファブレスは設計主体の企業形態であり、製造を請け負うわけではありません。デザインハウスも設計支援が主で製造は行いません。
解法ステップ
- 問題文から「LSI設計は自社で行う」と確認する。
- 製造のみを外部に委託することを理解する。
- 各選択肢の役割を整理する(IPプロバイダ=IP提供、デザインハウス=設計支援、ファウンドリ=製造専門、ファブレス=設計主体)。
- 製造を担当するのは「ファウンドリ」であると判断する。
- 正解は「ウ」と確定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: IPプロバイダ
LSI設計の一部である知的財産(IP)を提供する企業で、製造は行わないため不適切です。 - イ: デザインハウス
LSIの設計支援を行う企業であり、製造は担当しないため誤りです。 - ウ: ファウンドリ
設計データを受けて半導体製造を専門に行う企業であり、製造委託先として最適です。 - エ: ファブレスメーカー
自社で設計を行い製造は外部委託する企業形態であり、委託先ではないため不適切です。
補足コラム
ファウンドリは半導体業界で重要な役割を担い、TSMCやグローバルファウンドリーズなどが代表的です。ファブレス企業は設計に特化し、製造はファウンドリに委託することで設備投資を抑え、設計に集中できます。IPプロバイダはCPUコアやメモリコントローラなどの設計ブロックを提供し、設計効率化に貢献します。
FAQ
Q: ファブレスメーカーとファウンドリの違いは何ですか?
A: ファブレスは設計主体の企業形態で、製造は外部のファウンドリに委託します。ファウンドリは製造専門企業です。
A: ファブレスは設計主体の企業形態で、製造は外部のファウンドリに委託します。ファウンドリは製造専門企業です。
Q: デザインハウスはどのような役割を持っていますか?
A: デザインハウスはLSI設計の支援や受託設計を行いますが、製造は行いません。
A: デザインハウスはLSI設計の支援や受託設計を行いますが、製造は行いません。
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