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システムアーキテクト試験 2023年 午前2 問02
図は、階層化されたDFDにおける、あるレベルのDFDの一部である。プロセス1を子プロセスに分割して詳細化したDFDのうち、適切なものはどれか。ここで、プロセス1の子プロセスは、プロセス1-1,1-2及び1-3とする。


イ:(正解)
ウ:
エ:
ア:
解説
階層化DFDの子プロセス分割問題【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:プロセス1を子プロセス1-1、1-2、1-3に分割したDFDは選択肢イが正しいです。
- 根拠:親プロセスの入出力関係を保持しつつ、子プロセス間のデータフローが適切に表現されているためです。
- 差がつくポイント:子プロセス間のデータの流れや入力矢印の数、出力先の整合性を正確に理解できているかが鍵となります。
正解の理由
選択肢イは、親プロセス1の入力2本を子プロセス1-1と1-2に分けて受け取り、それぞれから1-3へデータが流れる構造を正しく表現しています。さらに、1-3から外部へ出力が1本出ている点も親DFDの出力と整合しています。これにより、階層化DFDの分割ルールに則った詳細化がなされているため正解です。
よくある誤解
子プロセスの入力や出力の数を親プロセスと同じにすればよいと考えがちですが、実際は子プロセス間のデータフローも考慮しなければなりません。単純な分割では不正確なDFDになります。
解法ステップ
- 親プロセス1の入力矢印の数と向きを確認する。
- 子プロセス1-1、1-2、1-3に入力矢印が適切に割り当てられているか確認。
- 子プロセス間のデータフロー(矢印の向きと接続先)を親DFDの構造と照合。
- 子プロセスから外部への出力矢印が親プロセスの出力と一致しているか検証。
- 選択肢の中でこれらの条件を満たすものを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア:子プロセス1-1の入力が1本のみで、親プロセスの2本入力を正しく分割できていません。
- イ:親プロセスの入出力関係と子プロセス間のデータフローを正確に表現しており正解です。
- ウ:子プロセス1-1に入力矢印が2本あるが、親プロセスの入力は2本で別々の子プロセスに分けるべきで誤りです。
- エ:子プロセス1-2に入力矢印がなく、親プロセスの入力を正しく分割できていません。また、出力矢印の数も親DFDと不整合です。
補足コラム
階層化DFDはシステムの複雑さを管理しやすくするために、親プロセスを複数の子プロセスに分割して詳細化します。この際、親プロセスの入出力データフローを子プロセス間で適切に分配し、全体の整合性を保つことが重要です。誤った分割はシステム理解を妨げるため注意が必要です。
FAQ
Q: 階層化DFDで子プロセスの数は決まっていますか?
A: 子プロセスの数は設計者の判断で決められますが、親プロセスの機能を適切に分割できる範囲で設定します。
A: 子プロセスの数は設計者の判断で決められますが、親プロセスの機能を適切に分割できる範囲で設定します。
Q: 子プロセス間のデータフローは必ず必要ですか?
A: はい。子プロセス間のデータのやり取りを表現しないと、親プロセスの機能を正確に表現できません。
A: はい。子プロセス間のデータのやり取りを表現しないと、親プロセスの機能を正確に表現できません。
Q: 出力矢印の数が親プロセスと異なってもよいですか?
A: 基本的に親プロセスの出力と整合する必要があります。異なる場合は誤りです。
A: 基本的に親プロセスの出力と整合する必要があります。異なる場合は誤りです。
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