システムアーキテクト試験 2023年 午前217


暗号技術のうち、共通鍵暗号方式のものはどれか。
RSA
AES(正解)
楕円曲線暗号
ElGamal暗号

解説

暗号技術のうち、共通鍵暗号方式のものはどれか。【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:共通鍵暗号方式は「ア: AES」が正解です。
  • 根拠:AESは単一の鍵で暗号化と復号を行う共通鍵暗号方式に分類されます。
  • 差がつくポイント:公開鍵暗号方式(イ: ElGamal、ウ: RSA、エ: 楕円曲線暗号)との違いを明確に理解することが重要です。

正解の理由

AES(Advanced Encryption Standard)は共通鍵暗号方式の代表例で、同じ鍵を使ってデータの暗号化と復号を行います。これに対し、ElGamal暗号、RSA、楕円曲線暗号は公開鍵暗号方式であり、暗号化と復号に異なる鍵(公開鍵と秘密鍵)を使用します。問題文の「共通鍵暗号方式」に該当するのはAESのみです。

よくある誤解

公開鍵暗号方式の名前が難しく、すべてが「暗号方式」として同じ扱いをされがちですが、鍵の使い方で大きく分類されます。AESは共通鍵暗号であることを忘れないようにしましょう。

解法ステップ

  1. 問題文の「共通鍵暗号方式」の意味を確認する。
  2. 各選択肢の暗号方式の分類(共通鍵か公開鍵か)を思い出す。
  3. AESが共通鍵暗号であることを確認する。
  4. 他の選択肢は公開鍵暗号であるため除外する。
  5. よって「ア: AES」が正解と判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: AES
    共通鍵暗号方式の代表例。単一の鍵で暗号化・復号を行う。
  • イ: ElGamal暗号
    公開鍵暗号方式。異なる鍵で暗号化と復号を行う。
  • ウ: RSA
    代表的な公開鍵暗号方式。鍵ペアを使い分ける。
  • エ: 楕円曲線暗号
    公開鍵暗号方式の一種。楕円曲線上の数学的問題を利用する。

補足コラム

共通鍵暗号方式は処理速度が速く、大量データの暗号化に適していますが、鍵配送問題(安全に鍵を共有する方法)が課題です。一方、公開鍵暗号方式は鍵配送問題を解決しますが、処理速度が遅いため、実際の通信では両者を組み合わせて使うことが多いです(例:TLS/SSL)。

FAQ

Q: 共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式の違いは何ですか?
A: 共通鍵暗号方式は同じ鍵で暗号化・復号を行い、公開鍵暗号方式は異なる鍵(公開鍵と秘密鍵)を使います。
Q: AESはどのような場面で使われますか?
A: AESは高速で安全な共通鍵暗号として、ファイル暗号化や通信の暗号化に広く使われています。

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