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システムアーキテクト試験 2024年 午前2 問01
アジャイル開発プロセスにおいて、Bill Wakeが提案した“INVEST”と呼ばれる六つの観点を用いて行うことはどれか。
ウ:再利用しやすいソフトウェアパターンとなっているかどうかを評価する。
エ:質の高いユーザーストーリーとなっているかどうかを評価する。(正解)
ア:効率よくアクティビティ図を作成する。
イ:コード化できるレベルまで詳細化されたデータフロー図を作成する。
解説
アジャイル開発におけるBill Wakeの“INVEST”の観点【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:Bill Wakeの“INVEST”はユーザーストーリーの質を評価するための6つの基準です。
- 根拠:INVESTはIndependent(独立性)、Negotiable(交渉可能)、Valuable(価値がある)、Estimable(見積もれる)、Small(小さい)、Testable(テスト可能)を指します。
- 差がつくポイント:アジャイル開発でユーザーストーリーの良し悪しを判断する際にINVESTを使うことを理解しているかが重要です。
正解の理由
Bill Wakeが提唱した“INVEST”は、ユーザーストーリーの品質を高めるための6つの観点を示しています。これにより、ユーザーストーリーが独立していて交渉可能、価値があり、見積もりやすく、小さく、テスト可能であることを確認します。したがって、「質の高いユーザーストーリーとなっているかどうかを評価する」ことが正しい使い方です。
よくある誤解
INVESTは設計図や図の作成方法ではなく、ユーザーストーリーの評価基準です。図の作成やソフトウェアパターンの評価とは直接関係ありません。
解法ステップ
- 問題文のキーワード「Bill Wake」「INVEST」「六つの観点」を確認する。
- INVESTの意味を思い出す(Independent, Negotiable, Valuable, Estimable, Small, Testable)。
- これらがユーザーストーリーの品質評価基準であることを理解する。
- 選択肢の内容と照らし合わせて、ユーザーストーリーの評価に関するものを選ぶ。
- 「質の高いユーザーストーリーとなっているかどうかを評価する」選択肢が正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: アクティビティ図の作成はINVESTの範囲外であり、ユーザーストーリーの評価基準ではありません。
- イ: データフロー図の詳細化もINVESTの対象外で、設計手法に関する内容です。
- ウ: ソフトウェアパターンの再利用性評価はINVESTの観点とは異なり、設計パターンの話です。
- エ: ユーザーストーリーの質を評価するための基準であるINVESTの内容に合致しているため正解です。
補足コラム
INVESTはアジャイル開発の中でも特にスクラムやXPでユーザーストーリーを扱う際に重視されます。良質なユーザーストーリーは開発の効率化やコミュニケーションの円滑化に寄与し、プロジェクト成功の鍵となります。
FAQ
Q: INVESTの6つの観点は具体的に何ですか?
A: Independent(独立性)、Negotiable(交渉可能)、Valuable(価値がある)、Estimable(見積もれる)、Small(小さい)、Testable(テスト可能)です。
A: Independent(独立性)、Negotiable(交渉可能)、Valuable(価値がある)、Estimable(見積もれる)、Small(小さい)、Testable(テスト可能)です。
Q: INVESTはどのような場面で使われますか?
A: ユーザーストーリーの作成や評価の際に、その品質を判断するために使われます。
A: ユーザーストーリーの作成や評価の際に、その品質を判断するために使われます。
関連キーワード: アジャイル開発, ユーザーストーリー, INVEST, Bill Wake, スクラム, XP, ソフトウェア品質評価