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システムアーキテクト試験 2024年 午前2 問09
論理型プログラミングにおいて,命題の証明を行うための基本的な機能はどれか。
ウ:メッセージパッシング
ア:オーバーライド
イ:オーバーロード
エ:ユニフィケーション(正解)
解説
論理型プログラミングにおいて,命題の証明を行うための基本的な機能はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:命題の証明に必要な基本機能は「ユニフィケーション」である。
- 根拠:ユニフィケーションは論理式の変数を適切に置き換え、一致させる処理であり、推論の基盤となる。
- 差がつくポイント:オーバーライドやオーバーロードはオブジェクト指向の概念、メッセージパッシングはオブジェクト間通信であり、論理型プログラミングの証明には直接関係しない。
正解の理由
ユニフィケーションは、論理型プログラミングにおける命題の証明や推論の根幹をなす機能です。具体的には、論理式中の変数を具体的な値や他の変数に置き換え、一致させることで、命題の真偽を判定したり、推論を進めたりします。Prologなどの論理型言語では、このユニフィケーションを用いてクエリに対する解を導き出します。したがって、命題の証明において基本的かつ不可欠な機能は「ユニフィケーション」です。
よくある誤解
オーバーライドやオーバーロードはオブジェクト指向プログラミングの用語であり、論理型プログラミングの証明機能とは無関係です。メッセージパッシングはオブジェクト間の通信手段であり、命題証明の基本機能ではありません。
解法ステップ
- 問題文の「論理型プログラミング」と「命題の証明」に注目する。
- 論理型プログラミングで使われる基本的な推論機能を思い出す。
- 選択肢の用語の意味を整理し、論理型プログラミングに関連するものを特定する。
- ユニフィケーションが命題証明の基礎であることを確認し、正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: オーバーライド
メソッドの再定義を指し、オブジェクト指向の概念であり論理型プログラミングの証明とは無関係です。 - イ: オーバーロード
同名のメソッドを引数の型や数で区別する機能で、こちらもオブジェクト指向に関する用語です。 - ウ: メッセージパッシング
オブジェクト間の通信方法であり、命題の証明や推論の基本機能ではありません。 - エ: ユニフィケーション
論理式の変数を置換し、一致させることで推論や証明を行う基本機能で正解です。
補足コラム
ユニフィケーションは、論理型プログラミング言語Prologの中核機能として知られています。Prologでは、クエリに対して事実やルールを照合し、変数の束縛を行うことで解を導きます。この過程でユニフィケーションが使われ、複雑な論理推論を効率的に実現しています。論理型プログラミングは人工知能や知識表現の分野でも重要な役割を果たしています。
FAQ
Q: ユニフィケーションはどのような場面で使われますか?
A: 論理式の変数を具体的な値や他の変数に置き換え、一致させることで推論や命題の証明に使われます。
A: 論理式の変数を具体的な値や他の変数に置き換え、一致させることで推論や命題の証明に使われます。
Q: オーバーライドとオーバーロードの違いは何ですか?
A: オーバーライドは親クラスのメソッドを子クラスで再定義すること、オーバーロードは同名のメソッドを引数の型や数で区別することです。
A: オーバーライドは親クラスのメソッドを子クラスで再定義すること、オーバーロードは同名のメソッドを引数の型や数で区別することです。
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