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システムアーキテクト試験 2024年 午前2 問11
JIS X 9169:2921(ソフトウェアライフサイクルプロセス)によれば、廃棄プロセスに関する記述のうち、適切なものはどれか。
イ:ソフトウェアシステムの廃棄には、サービスの終了は含まない。
ウ:廃棄プロセスは、ソフトウェアシステムのライフサイクルのどの段階でも適用できることが意図されている。(正解)
エ:プロトタイプの廃棄には、廃棄プロセスは適用されない。
ア:使用には不十分なシステム要素は、廃棄せずにサプライチェーンで再利用できるように修正する。
解説
JIS X 9169:2921(ソフトウェアライフサイクルプロセス)廃棄プロセスに関する問題【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:廃棄プロセスはソフトウェアライフサイクルのどの段階でも適用可能であることが正しい。
- 根拠:JIS X 9169:2921では、廃棄は単にシステムの終末だけでなく、途中段階でも必要に応じて行うことが規定されている。
- 差がつくポイント:廃棄プロセスの適用範囲を「サービス終了時のみ」と誤解せず、ライフサイクル全体にわたる管理活動と理解することが重要。
正解の理由
選択肢ウは「廃棄プロセスは、ソフトウェアシステムのライフサイクルのどの段階でも適用できることが意図されている」と述べています。これはJIS X 9169:2921の規定に合致し、廃棄は単なる最終段階の処理ではなく、開発途中や運用中でも不要になった要素の処理として適用されるため正解です。
よくある誤解
廃棄プロセスはサービス終了時だけに限定されると誤解しがちですが、実際はライフサイクル全体で適用可能です。プロトタイプなど一時的な成果物も廃棄対象となります。
解法ステップ
- 問題文の「廃棄プロセス」の定義を確認する。
- JIS X 9169:2921の廃棄プロセスの適用範囲を理解する。
- 各選択肢の内容が規定に合致しているかを検証する。
- 「どの段階でも適用可能」という表現が正しいかを判断する。
- 不適切な選択肢を除外し、最も正しいものを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 使用に不十分なシステム要素を「廃棄せずに修正して再利用」とあるが、廃棄プロセスは不要な要素の適切な処理を含むため誤り。
- イ: 「サービスの終了は含まない」とあるが、サービス終了は廃棄プロセスの重要な対象であり誤り。
- ウ: 廃棄プロセスはライフサイクルのどの段階でも適用可能であるため正解。
- エ: プロトタイプも廃棄対象となるため、廃棄プロセスが適用されないというのは誤り。
補足コラム
廃棄プロセスはソフトウェアの品質管理や資産管理の観点から重要です。不要になったソフトウェアやその要素を適切に廃棄しないと、セキュリティリスクや管理コストの増大を招くため、ライフサイクル全体での適用が推奨されています。
FAQ
Q: 廃棄プロセスは開発段階でも必要ですか?
A: はい、不要な要素の整理や廃棄は開発途中でも行われ、品質向上に寄与します。
A: はい、不要な要素の整理や廃棄は開発途中でも行われ、品質向上に寄与します。
Q: プロトタイプは廃棄プロセスの対象外ですか?
A: いいえ、プロトタイプも不要になれば廃棄プロセスの対象となります。
A: いいえ、プロトタイプも不要になれば廃棄プロセスの対象となります。
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