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システムアーキテクト試験 2024年 午前2 問15
組込みシステム開発において、製品に搭載するLSIを新規に開発する。LSI設計を目社で行い、LSI製造を外部に委託する場合の委託先として、適切なものはどれか。
ア:IPプロバイダ
イ:デザインハウス
ウ:ファウンドリー(正解)
エ:ファブレスメーカー
解説
組込みシステム開発においてLSI製造を外部委託する場合の適切な委託先【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:LSIの製造を外部委託する場合、製造専門の「ファウンドリー」が適切です。
- 根拠:ファウンドリーは設計されたLSIの製造に特化した企業であり、製造設備や技術を持っています。
- 差がつくポイント:設計と製造の役割分担を理解し、設計は自社で行い製造はファウンドリーに委託する形態を正しく把握することが重要です。
正解の理由
LSI設計を自社で行い、製造のみを外部に委託する場合、製造専門の「ファウンドリー」が最適です。ファウンドリーは半導体製造工場を持ち、設計データを基にウェハーの製造を行います。設計は自社で完結し、製造はファウンドリーに任せることでコスト削減や製造技術の活用が可能です。
よくある誤解
ファブレスメーカーは設計のみを行う企業であり、製造は外注しますが、ファブレス自体が製造委託先ではありません。IPプロバイダやデザインハウスは設計支援やIP提供が主な役割です。
解法ステップ
- 問題文から「LSI設計は自社で行う」と確認する。
- 製造を外部に委託する点に注目する。
- 各選択肢の役割を整理する(IPプロバイダ=IP提供、デザインハウス=設計支援、ファウンドリー=製造、ファブレス=設計のみ)。
- 製造を担当するのは「ファウンドリー」であると判断する。
- 正解は「ウ」と確定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: IPプロバイダ
LSI設計に使う知的財産(IP)を提供する企業であり、製造は行いません。 - イ: デザインハウス
LSI設計の支援や受託設計を行うが、製造は担当しません。 - ウ: ファウンドリー
LSIの製造を専門に行う企業であり、設計データを基に製造を委託できます。 - エ: ファブレスメーカー
自社で設計のみを行い、製造は外部に委託しますが、ファブレス自体は製造委託先ではありません。
補足コラム
ファウンドリーは半導体業界で重要な役割を担い、TSMCやグローバルファウンドリーズなどが代表的です。ファブレス企業は設計に特化し、製造はファウンドリーに委託することで設備投資を抑えつつ高品質なLSIを製造可能です。
FAQ
Q: ファブレスメーカーとファウンドリーの違いは何ですか?
A: ファブレスは設計専門企業で製造設備を持たず、ファウンドリーは製造専門企業で設計データを基にLSIを製造します。
A: ファブレスは設計専門企業で製造設備を持たず、ファウンドリーは製造専門企業で設計データを基にLSIを製造します。
Q: デザインハウスはどのような役割を持っていますか?
A: デザインハウスはLSI設計の受託や支援を行い、製造は行いません。
A: デザインハウスはLSI設計の受託や支援を行い、製造は行いません。
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