エンベデッドシステムスペシャリスト 2010年 午前2 問22
問題文
図は、デマルコの提唱による構造化技法を基本としたシステム開発プロジェクトのライフサイクルを表現したものである。図中のaに入れる適切なフェーズはどれか。

選択肢
ア:機能設計
イ:構造化設計(正解)
ウ:プログラム設計
エ:プロトタイピング
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デマルコの構造化設計【午前2解説】
正解の理由
図の「3」は、「構造化分析」の結果である「構造化仕様書」と、ハードウェア調査の結果である「システム構成データ」を受け取っています。そして、「テスト計画」や「パッケージ化した設計」を「システム開発」に引き渡しています。
これは、分析で明らかにしたシステムの要求を、ハードウェア構成も考慮しながら、開発可能な構造や設計に具体化するフェーズです。デマルコの構造化技法では、この工程を構造化設計と呼ぶため、イが適切です。
解法ステップ
- 図中のフェーズ名だけでなく、ノード3に入る情報と、ノード3から出る情報に注目します。
- 入力には「構造化仕様書」と「システム構成データ」があります。要求分析の結果を、物理的なシステム構成と結び付ける段階だと分かります。
- 出力は「テスト計画」と「パッケージ化した設計」です。システム開発に渡すための設計を作る工程なので、イの構造化設計を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア:機能設計
システムが実現する機能を設計する工程を指します。しかし、図のノード3は、構造化仕様書やシステム構成データを受けて、開発に渡す設計をまとめる工程です。選択肢の中では「構造化設計」が該当します。 -
イ:構造化設計
構造化分析の成果を基に、システムの構造や実装に向けた設計を行う工程です。図に示された入力と出力に合致します。 -
ウ:プログラム設計
個々のプログラムやモジュールの処理を、実装できるレベルまで具体化する工程です。図のノード3は、プログラム単位の詳細設計より前に、システム全体の設計をまとめる段階です。 -
エ:プロトタイピング
試作品を作成して利用者に確認してもらい、要求や設計を見直す手法です。図のノード3が受け取る情報や、後続工程への成果物を表すフェーズ名ではありません。
よくある誤解
- 「構造化分析」と「構造化設計」を同じ工程だと考えてしまうことがあります。分析は要求や機能を明確にする工程であり、設計はその結果をシステムの構造へ具体化する工程です。
- 「設計」とあるため、すぐにプログラムの詳細を決める工程だと思いがちです。構造化設計では、まずシステム全体やモジュールの構成を設計します。
- ハードウェア調査が図にあることから、ノード3をハードウェア設計と考えてしまうことがあります。ノード3はハードウェア調査の成果を入力として利用する側です。
補足コラム
デマルコの構造化技法では、構造化分析によってシステムが何をすべきかを整理し、その分析結果を構造化設計で実現可能なシステム構造へ変換します。
この問題では、「構造化仕様書」が分析の成果、「システム構成データ」がハードウェア調査の成果として示されています。これらを受けて開発用の設計を作る、という情報の流れを押さえると、フェーズを判断しやすくなります。
FAQ
構造化分析と構造化設計の違いは何ですか?
構造化分析は、利用者の要求を整理してシステムが実現すべきことを明らかにします。構造化設計は、その分析結果を基にシステムの構造や開発に必要な設計を具体化します。
構造化分析は、利用者の要求を整理してシステムが実現すべきことを明らかにします。構造化設計は、その分析結果を基にシステムの構造や開発に必要な設計を具体化します。
「テスト計画」が出力されることだけで構造化設計と判断できますか?
テスト計画だけでは判断しにくいですが、「構造化仕様書」と「システム構成データ」を受け取り、「パッケージ化した設計」を出力する流れと合わせることで、構造化設計だと判断できます。
テスト計画だけでは判断しにくいですが、「構造化仕様書」と「システム構成データ」を受け取り、「パッケージ化した設計」を出力する流れと合わせることで、構造化設計だと判断できます。
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