エンベデッドシステムスペシャリスト 2012年 午前2 問18
問題文
IPv4ネットワークにおけるICMPの機能として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:MACアドレスだけが分かっているときにIPアドレスの解決を可能にする。
イ:グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを相互に変換する。
ウ:送信元ホストへ、IPパケットの送信エラー報告などの制御メッセージを通知する。(正解)
エ:ネットワーク内のIPアドレスを一元管理し、クライアントに動的に割り当てる。
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ICMPの機能【午前2解説】
正解の理由
ICMPは、IPv4ネットワークでIP通信の状態を通知するためのプロトコルです。IPパケットの送信エラーや宛先に到達できないことなどを、送信元ホストへ制御メッセージとして通知します。
したがって、「送信元ホストへ、IPパケットの送信エラー報告などの制御メッセージを通知する」とするウが適切です。
解法ステップ
- 問われているのが、IPv4におけるICMPの役割だと確認します。
- ICMPは、IP通信に関するエラー通知や診断に使われるプロトコルだと整理します。
- 選択肢のうち、送信エラーなどの制御メッセージを通知する説明を選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:MACアドレスからIPアドレスを調べる機能ではありません。このようなアドレス解決には、歴史的にはRARPが使われました。
- イ:グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの変換は、NATの機能です。
- ウ:IPパケットの送信エラーなどを送信元へ通知するICMPの機能を説明しています。
- エ:IPアドレスを一元管理し、クライアントに動的に割り当てるのはDHCPの機能です。
よくある誤解
- ICMPはIPアドレスを割り当てるプロトコルではありません。 動的な割当てはDHCPが行います。
- ICMPは、IPアドレスとMACアドレスを対応付けるプロトコルではありません。 IPv4でIPアドレスからMACアドレスを調べるのはARPです。
- ICMPはエラー通知だけに使われるわけではありません。 疎通確認に使われるpingのような診断にも利用されます。
補足コラム
pingは、ICMPのエコー要求とエコー応答を利用して、通信相手に到達できるかを確認します。また、経路上のルータが「宛先に到達できない」「時間切れになった」といった情報をICMPで通知することもあります。
ただし、ICMPの通知が常に送信されるとは限りません。ネットワーク機器の設定などによって、通知が制限される場合があります。
FAQ
Q. ICMPはTCPやUDPと同じ種類のプロトコルですか?
A. いいえ。TCPやUDPのようにアプリケーションのデータを運ぶトランスポート層のプロトコルではなく、IP通信の制御や診断に使われます。
A. いいえ。TCPやUDPのようにアプリケーションのデータを運ぶトランスポート層のプロトコルではなく、IP通信の制御や診断に使われます。
Q. pingが失敗した場合、必ず相手のホストが停止していますか?
A. いいえ。相手が稼働していても、ファイアウォールなどがICMPを遮断している可能性があります。
A. いいえ。相手が稼働していても、ファイアウォールなどがICMPを遮断している可能性があります。
関連キーワード: ICMP、IPv4、制御メッセージ、ping、ARP、RARP、NAT、DHCP

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