エンベデッドシステムスペシャリスト 2016年 午前2 問23
問題文
通信プロトコルの記述などに使用される表記法であり、事象の発生と、そのときの状態に応じたシステムの動作を記述するのに、最も適したものはどれか。
選択肢
ア:DFD
イ:決定表
ウ:状態遷移図(正解)
エ:特性要因図
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状態遷移図【午前2解説】
正解の理由
通信プロトコルでは、通信相手からのメッセージの受信やタイムアウトなどの事象をきっかけに、システムの状態が変化し、その状態や事象に応じて次の動作が決まります。
このように、「どの状態で、どの事象が起きると、どの状態へ移り、どのような動作をするか」を表すのに適しているのが状態遷移図です。したがって、正解はウです。
解法ステップ
- 設問のキーワードを確認します。「事象の発生」「そのときの状態」「システムの動作」が手掛かりです。
- 状態を持つシステムの振る舞いを、事象に応じて表す図を考えます。
- 状態と状態の移り変わりを表す状態遷移図を選びます。
選択肢別の誤答解説
-
ア:DFD
データの流れや、データを処理する機能を表します。状態の変化を中心に表す図ではありません。 -
イ:決定表
条件の組合せと、それぞれの場合に実行する処理を整理します。状態の移り変わりを表すものではありません。 -
ウ:状態遷移図
状態、事象、状態の変化、変化に伴う動作を表します。通信プロトコルの記述に適しています。 -
エ:特性要因図
ある結果や問題に対して、その原因を分類・整理する図です。原因分析に用いられます。
よくある誤解
-
データの動きと状態の変化を混同する
データがどこからどこへ流れるかはDFD、状態がどう変わるかは状態遷移図で表します。 -
条件分岐があれば決定表だと考える
決定表は条件の組合せを整理するのに向いています。事象をきっかけとする状態の変化を表す場合は、状態遷移図が適切です。 -
図の名称だけで判断する
「何を記述するための図か」に注目すると、選択肢を区別しやすくなります。
補足コラム
状態遷移図では、円や角丸の枠などで状態を示し、状態間を矢印で結びます。矢印には、状態変化のきっかけとなる事象や、遷移時に実行する動作を記すことがあります。
たとえば通信処理では、「待受中」に「接続要求を受信」すると「接続中」へ移る、といった流れを表せます。
FAQ
Q. 状態遷移図と状態遷移表は何が違いますか?
A. どちらも状態と事象による変化を表します。状態遷移図は全体の流れを視覚的に把握しやすく、状態遷移表は状態と事象の組合せを表形式で確認しやすい形式です。
A. どちらも状態と事象による変化を表します。状態遷移図は全体の流れを視覚的に把握しやすく、状態遷移表は状態と事象の組合せを表形式で確認しやすい形式です。
Q. 通信プロトコル以外にも状態遷移図は使われますか?
A. はい。自動販売機の操作、信号機の制御、ログイン処理など、状態に応じて動作が変わるシステムの設計にも使われます。
A. はい。自動販売機の操作、信号機の制御、ログイン処理など、状態に応じて動作が変わるシステムの設計にも使われます。
関連キーワード: 状態遷移図、状態、事象、通信プロトコル、DFD、決定表、特性要因図

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