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エンベデッドシステムスペシャリスト 2021年 午前2 問11


問題文

PWM(パルス幅変調)で変調された信号をアナログ電圧として復調する回路はどれか。
エンベデッドシステムスペシャリスト 2021年 午前2 問11の選択肢の画像

選択肢

ア:(正解)
イ:
ウ:
エ:

🔒 解説は解答すると表示されます

PWM信号のアナログ復調回路【午前2解説】

正解の理由

PWM信号をアナログ電圧に戻すには、パルスの細かなオン・オフをならし、平均値を取り出す必要があります。そのために使うのがローパスフィルタです。
アは、入力と出力の間に抵抗を直列に入れ、出力点からコンデンサを接地するRCローパスフィルタです。コンデンサがパルスの変化を平滑化するため、出力にはPWM信号の平均値に応じた電圧が得られます。
PWM信号の振幅を 、デューティ比を とすると、理想的な平均電圧は次のようになります。

解法ステップ

  1. PWM信号の性質を確認します。
    PWM信号は、パルスの振幅ではなく、パルス幅、つまりデューティ比によって情報を表します。
  2. 復調に必要な処理を考えます。
    パルスのオン・オフを平均化するため、低周波成分を通し、高周波成分を抑えるローパスフィルタが必要です。
  3. 回路の構成を見分けます。
    抵抗が入力から出力まで直列につながり、コンデンサが出力点から接地されている回路がRCローパスフィルタです。該当するのはアです。

選択肢別の誤答解説

  • ア:抵抗が直列、コンデンサが出力点から接地されたRCローパスフィルタです。PWM信号を平滑化して、平均電圧を取り出せます。
  • イ:コンデンサが直列、抵抗が出力点から接地されています。これはRCハイパスフィルタで、パルスの変化成分を通しやすく、平均電圧を取り出す用途には適しません。
  • ウ:抵抗だけで構成された分圧回路です。信号を減衰させることはできますが、コンデンサによる平滑化がないため、PWMのパルス波形が残ります。
  • エ:コンデンサだけで構成された回路です。直流成分を安定して出力できず、PWM信号の平均電圧を取り出すローパスフィルタとしては適しません。

よくある誤解

  • コンデンサがあれば、どの配置でも平滑化できると思う
    コンデンサの有無だけでなく、抵抗との接続位置が重要です。直列の抵抗と、出力点から接地するコンデンサの組合せがローパスフィルタになります。
  • PWM信号の平均電圧は、パルスの周期だけで決まると思う
    平均電圧は主にデューティ比で決まります。デューティ比が大きいほど、平均電圧も高くなります。
  • 抵抗だけの回路でも、パルスを平均化できると思う
    抵抗だけではパルスの時間変化を平滑化できません。平均化には、コンデンサなどの蓄電素子が必要です。

補足コラム

RCローパスフィルタの時定数は です。PWM信号を十分に平滑化するには、時定数をPWM周期より大きくします。一方、時定数を大きくしすぎると出力電圧の変化が遅くなるため、平滑さと応答速度のバランスを考えて設計します。

FAQ

Q. コンデンサは、PWM信号のどの部分を平滑化しますか?
A. パルスのオン・オフに伴う高周波の変化を抑え、デューティ比に応じた平均電圧に近づけます。
Q. 出力電圧は常に理想的な平均電圧になりますか?
A. 実際には、PWM周波数、RCの時定数、負荷の影響などによってリップルや誤差が生じます。

関連キーワード: PWM、デューティ比、ローパスフィルタ、RC回路、時定数、平滑化
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