エンベデッドシステムスペシャリスト 2025年 午前2 問18
問題文
組込みシステム開発におけるソフトウェアプロダクトライン開発の説明として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:顧客の要求を確実に実現するために、必要最低限の機能を反復的に開発、リリースして徐々に機能を追加する手法
イ:ソフトウェア開発に関する手順、手法、ツールを標準化することによって、厳格な工程管理・品質管理を適用して、開発を行う手法
ウ:ソフトウェア製品への要求の分析、設計、製造、検査の各工程を順番に実施する手法
エ:ビジネスプランに基づいて、共用・再利用のためのソフトウェア資産をコア資産として整備し、これに基づいて開発を行う手法(正解)
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ソフトウェアプロダクトライン開発【午前2解説】
正解の理由
ソフトウェアプロダクトライン開発(SPL)は、共通する機能や部品を「コア資産」として整備し、それを再利用して、共通点と相違点をもつ複数のソフトウェア製品を効率よく開発する手法です。
したがって、共用・再利用するソフトウェア資産を整備し、それを基に開発するというエが適切です。組込みシステムでは、機種や製品ごとの違いに対応しながら、共通部分の再利用によって開発効率や品質の向上を図ります。
解法ステップ
- 「ソフトウェアプロダクトライン」という用語から、複数の製品を共通の土台で開発する考え方を連想します。
- 選択肢の中から、共通部品や再利用可能な資産を事前に整備する説明を探します。
- コア資産を利用して製品を開発するエを選びます。
選択肢別の誤答解説
- ア:必要最低限の機能から始め、反復的に機能を追加していく開発です。段階的に製品を改善する考え方であり、コア資産を複数製品で再利用するSPLの説明ではありません。
- イ:開発手順や手法、ツールを標準化し、工程や品質を管理する方法です。開発プロセスの標準化が中心で、製品群で共用するソフトウェア資産の整備とは異なります。
- ウ:要求分析から検査までの工程を順番に進める方法で、ウォーターフォールモデルの説明です。
- エ:再利用可能なソフトウェア資産をコア資産として整備し、それを活用して製品を開発するため、SPLの説明として適切です。
よくある誤解
- 「再利用」と書かれていれば、どの手法もSPLだと思う
SPLでは、個別の開発で偶然再利用するのではなく、製品群で共用する資産を計画的に整備します。 - 「反復的な開発」と「SPL」を混同する
機能を少しずつ追加するのは開発の進め方です。SPLの中心は、共通資産を活用して複数製品を開発することです。 - 工程の標準化をSPLと混同する
工程を標準化することと、製品間でソフトウェア資産を共用することは、目的の異なる取り組みです。
補足コラム
SPLでは、製品群に共通する機能をコア資産として用意し、製品ごとに異なる機能を「可変性」として管理します。たとえば、複数機種の組込み機器で共通の通信機能や画面処理を再利用し、機種ごとの機能差だけを切り替えて開発するイメージです。
FAQ
Q. コア資産とは何ですか?
A. 複数の製品で共用するソフトウェア部品や設計情報など、製品開発の土台として再利用する資産です。
A. 複数の製品で共用するソフトウェア部品や設計情報など、製品開発の土台として再利用する資産です。
Q. SPLは、すべての製品を同一にする手法ですか?
A. いいえ。共通部分を再利用しつつ、製品ごとの違いにも対応します。
A. いいえ。共通部分を再利用しつつ、製品ごとの違いにも対応します。
Q. SPLとウォーターフォールモデルは、どちらか一方だけを使うものですか?
A. いいえ。SPLは製品群で資産を再利用する考え方であり、ウォーターフォールモデルは開発工程の進め方です。異なる観点なので、組み合わせて使うこともできます。
A. いいえ。SPLは製品群で資産を再利用する考え方であり、ウォーターフォールモデルは開発工程の進め方です。異なる観点なので、組み合わせて使うこともできます。
関連キーワード: ソフトウェアプロダクトライン、コア資産、ソフトウェア再利用、可変性、ウォーターフォールモデル

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