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ITパスポート 2009年 春期 74


問題文

インターネットからの不正アクセスを防ぐことを目的として、インターネットと内部ネットワークの間に設置する仕組みはどれか。

選択肢

DNSサーバ
WAN
ファイアウォール(正解)
ルータ

🔒 解説は解答すると表示されます

インターネットからの不正アクセスを防ぐことを目的として、インターネットと内部ネットワークの間に設置する仕組みはどれか。【ITパスポート 解説】

正解の理由

正しい答えは の「ファイアウォール」です。
ファイアウォール(firewall:ネットワークの出入りを監視・制御して不正アクセスを防ぐ仕組み)は、外部(インターネット)から来る通信と内部ネットワークの通信を仲介し、許可された通信だけを通すように制御します。
これにより、不正な通信や攻撃を遮断できます。たとえると、会社の出入口に立って出入りをチェックする警備員のような役割です。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワードを確認:「インターネットと内部ネットワークの間に設置」「不正アクセスを防ぐ」。
  2. 各選択肢が何をするものかを思い出す。機能が「通信の制御(遮断)」に当てはまるかを判断する。
  3. 通信の監視・制御を専門に行うのは「ファイアウォール」であると結論付ける。
この流れで正解が導けます。

選択肢別の誤答解説

  • ア: DNSサーバ(Domain Name System:ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み/サービス)
    → DNSサーバは「名前(例: example.com)を数値のIPアドレスに変換する」役割です。アクセスを制御してブロックするのが本来の目的ではありません(※一部フィルタ機能を持たせる運用はあるが、主要機能ではない)。
  • イ: WAN(Wide Area Network:広い範囲をつなぐネットワーク)
    → WANは「都市や拠点間をつなぐ広域ネットワーク」という概念です。装置ではなく“ネットワークの範囲”を指すため、設置して不正アクセスを防ぐ仕組みではありません。
  • ウ: ファイアウォール(firewall:ネットワークの出入りを監視・制御して不正アクセスを防ぐ仕組み)
    → 正解。外部と内部の境界に置いて通信の許可・拒否を行います。パケットの内容や接続状態、アプリケーション単位での制御などレベルに応じた防御ができます。
  • エ: ルータ(router:ネットワーク間の経路を決めてデータを届ける装置)
    → ルータは「どの道を通れば目的地へ届くか」を決める役割です。ルーティングが主目的で、基本は経路選択。簡易なアクセス制御(ACL)やNAT(Network Address Translation:内部のIPアドレスを外部から見えないように変換する技術)で一部保護機能を持つことはありますが、不正アクセス防止を主目的にする仕組みではありません。

よくある誤解

  • 誤解1:ルータとファイアウォールは同じもの。
    → ルータは経路選択が主、ファイアウォールは通信の「許可・拒否」が主。最近はルータに簡易ファイアウォール機能が付くこともありますが、目的が異なります。
  • 誤解2:DNSサーバを置けば不正アクセスを防げる。
    → DNSは名前解決が仕事。DNSフィルタで悪意あるサイトをブロックする運用はありますが、ネットワーク境界の不正アクセス防止の代表格はファイアウォールです。
  • 誤解3:WANは装置だから設置すれば守れる。
    → WANはネットワークの範囲概念です。設置する「何か」ではありません。

補足コラム

  • ファイアウォールの種類(簡単に)
    • パケットフィルタリング型:IPアドレスやポート番号で単純に判定する。
    • ステートフル(状態保持)検査:接続の状態(開始→継続→終了)を見て判断する。
    • アプリケーション層ファイアウォール(プロキシ型やWAFなど):Webなどアプリケーション固有の内容を詳しく検査する。
    • UTM(Unified Threat Management:複数のセキュリティ機能を一体化した装置):ファイアウォールに加え、ウイルス検査やIPS(Intrusion Prevention System:侵入防止)などを統合。
  • 配置場所の例:通常、インターネット回線と社内ネットワークの間に置きます。公開サーバ(例:Webサーバ)を外部に見せる場合は、DMZ(demilitarized zone:外部公開用の分離領域)というネットワークを作り、そこに置いて外部と内部を分ける設計をします。
  • クラウド時代の注意点:クラウドサービスでも仮想ファイアウォールやセキュリティグループという機能で同様の制御を行います。物理的な箱だけがファイアウォールではありません。

FAQ

Q1: ルータだけで不正アクセスを防げますか?
A1: 簡易なフィルタリングやNATによる保護で一部は防げますが、専門的な解析やアプリケーション層の制御が必要ならファイアウォールの方が適しています。
Q2: ファイアウォールはハードウェアですか、それともソフトですか?
A2: 両方あります。専用機(ハードウェア)もあれば、サーバ上で動くソフトウェア型ファイアウォールもあります。クラウドでは仮想ファイアウォールが使われます。
Q3: NATはファイアウォールと同じですか?
A3: NAT(Network Address Translation)は「内部のIPを外に見えないように変換する技術」で、結果的に外部から直接内部に接続しにくくなるため保護効果はありますが、本来の「アクセス制御」を主目的とするファイアウォールとは別の技術です。
Q4: DNSサーバを守るとネットワーク全体が安全になりますか?
A4: DNSは重要なサービスなので保護は必要です。しかし、ネットワーク全体の不正アクセス対策はファイアウォールやIDS/IPS、適切な構成管理など複数の対策で成り立ちます。

関連キーワード: ファイアウォール, 不正アクセス対策, ネットワーク境界, DMZ, ルータ, DNSサーバ, UTM, NAT, IDS/IPS, セキュリティ設計
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