ITパスポート 2010年 秋期 問03
問題文
アウトソーシング形態の一つであるオフショアアウトソーシングの事例として、適切なものはどれか。
選択肢
ア:研究開発の人的資源として高い専門性を有する派遣社員を確保する。
イ:サービスデスク機能を海外のサービス提供者に委託する。(正解)
ウ:システム開発のプログラミング業務を国内のベンダ会社に委託する。
エ:商品の配送業務を異業種の会社との共同配送に変更する。
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オフショアアウトソーシングの事例【ITパスポート 解説】
正解の理由
理由を一言で言うと、「オフショアアウトソーシング」は業務を外部の企業に委託(アウトソーシング)し、その相手が海外(オフショア:海外・遠隔地)であることを指します。
イは「サービスデスク(利用者からの問い合わせやサポートを受ける窓口)機能」を「海外のサービス提供者に委託する」ため、まさにオフショアアウトソーシングの典型例です。
イは「サービスデスク(利用者からの問い合わせやサポートを受ける窓口)機能」を「海外のサービス提供者に委託する」ため、まさにオフショアアウトソーシングの典型例です。
(用語メモ)
- アウトソーシング(outsourcing):自社の業務を外部の会社に任せること。英語の語源は "out"(外)+ "source"(源)。
- オフショア(offshore):海外・国外のこと。国内でなく遠隔の国に業務を移すことを指します。
- サービスデスク:ユーザーの問い合わせを受けたり、トラブルを対応したりする窓口・サポート業務。
解法ステップ
- 問題文で注目する語を探す:ここでは「オフショアアウトソーシング(海外に委託)」がキーワード。
- 各選択肢が「外部に委託」しているか、かつ「相手が海外か」を確認する。
- 「外部に委託」かつ「海外の相手」である選択肢を選ぶ。
この手順で見ると、イだけが両方の条件を満たします。
選択肢別の誤答解説
-
ア: 研究開発の人的資源として高い専門性を有する派遣社員を確保する。
解説:派遣社員の確保は「人材派遣(staffing)」で、業務そのものを外部業者に丸ごと委託するアウトソーシングとは性質が異なります。派遣は人を借りる形で、自社が業務の管理を続けることが多いです。また海外かどうかの記載もなく、オフショアではありません。 -
イ: サービスデスク機能を海外のサービス提供者に委託する。
解説:正解。業務(サービスデスク)を外部の海外業者に委託しており、オフショアアウトソーシングそのものです。 -
ウ: システム開発のプログラミング業務を国内のベンダ会社に委託する。
解説:これはアウトソーシング(外部委託)ですが、相手が「国内」なのでオフショア(海外)ではありません。国内委託=オンショアや単なる外注です。 -
エ: 商品の配送業務を異業種の会社との共同配送に変更する。
解説:共同配送は効率化や業務提携の一例で、必ずしも外部に丸投げする「アウトソーシング」ではありません。また海外委託の要素も示されていません。
よくある誤解
-
「派遣 = アウトソーシング」と思う誤解
- 派遣は「人を借りる」形態です。業務の管理責任や指示系統は会社側に残ることが多く、業務丸ごとを外部業者に任せるアウトソーシングとは異なります。
-
「海外が絡めば何でもオフショア」と考える誤解
- 単に海外の人を雇う、あるいは海外のクラウドを使うだけではオフショアアウトソーシングとは限りません。重要なのは「外部の海外企業に業務を委託」しているかどうかです。
-
「国内委託もオフショア」との混同
- 国内の外部業者に委託するのはアウトソーシングですが、オフショア(海外)ではないため、問題の問いには合いません。
補足コラム
オフショアアウトソーシングの例としては、コールセンター、ソフトウェアの保守、データ入力などが挙げられます。英語では「offshore outsourcing」。関連する言葉に「BPO(Business Process Outsourcing:業務プロセスの外部委託)」があります。BPOの一形態としてオフショアが選ばれることもあります。
メリット:
- 人件費や運用コストの削減
- 24時間体制の構築(時差を活かす)
デメリット:
- 言語や文化の違いによるコミュニケーションコスト
- 時差による対応遅延
- データの安全管理・法規制(個人情報保護など)
実務ではコストだけでなく、品質・セキュリティ・契約条件を総合的に検討して決定します。
FAQ
Q1. 「オフショア」と「ニアショア(nearshore)」の違いは?
A1. オフショアは遠く離れた海外を指します。ニアショアは近隣の国外(時差や文化が近い国)に委託することを指します。どちらも「海外」ですが距離や文化・時差の違いで呼び分けます。
A1. オフショアは遠く離れた海外を指します。ニアショアは近隣の国外(時差や文化が近い国)に委託することを指します。どちらも「海外」ですが距離や文化・時差の違いで呼び分けます。
Q2. 海外のフリーランスに仕事を頼むのはオフショアアウトソーシングですか?
A2. 個人への業務委託は「外注」の一形態ですが、一般的なオフショアアウトソーシングは企業間で業務を移管することを指す場合が多いです。問題の意図では企業に委託するケースを指します。
A2. 個人への業務委託は「外注」の一形態ですが、一般的なオフショアアウトソーシングは企業間で業務を移管することを指す場合が多いです。問題の意図では企業に委託するケースを指します。
Q3. クラウドサービスを海外の事業者から借りるだけでもオフショアですか?
A3. サービス利用(SaaS:Software as a Service = サービスとして提供されるソフトウェア)自体は「外部サービスの利用」で、厳密にはアウトソーシングの範疇に含めることもありますが、問題では「業務を委託する(誰がその業務を実行・管理するか)」点が焦点です。単なるサービス利用と、業務丸ごとの委託は区別して考えます。
A3. サービス利用(SaaS:Software as a Service = サービスとして提供されるソフトウェア)自体は「外部サービスの利用」で、厳密にはアウトソーシングの範疇に含めることもありますが、問題では「業務を委託する(誰がその業務を実行・管理するか)」点が焦点です。単なるサービス利用と、業務丸ごとの委託は区別して考えます。
関連キーワード: オフショア, アウトソーシング, オンショア, BPO(Business Process Outsourcing:業務プロセスの外部委託), 派遣, サービスデスク, 委託, 外注, 共同配送, 海外委託

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