ITパスポート 2010年 春期 問75
問題文
電子掲示板やブログに投稿するとき、図のようなゆがんだ文字の画像が表示され、それを読み取って入力するよう求められることがある。その目的はどれか。

選択肢
ア:システムが想定する表示機能をブラウザがもっているかどうかを判断する。
イ:事前に投稿を許可された利用者であることを認証する。
ウ:ディスプレイの表示機能に問題がないかを判別する。
エ:プログラムによる自動投稿を防止する。(正解)
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電子掲示板やブログの「ゆがんだ文字画像」表示の目的【ITパスポート 解説】
正解の理由
問題で示されている「ゆがんだ文字の画像」を使う仕組みは、機械(プログラム)による自動投稿を防ぐためのものです。これは CAPTCHA(CAPTCHA:Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart:コンピュータと人間を区別する自動テスト)と呼ばれます。画像の文字をわざとゆがませたり背景ノイズを入れたりするのは、OCR(OCR:Optical Character Recognition:光学文字認識)や単純なボットが文字を読み取りにくくするためです。したがって、選択肢の中では エ「プログラムによる自動投稿を防止する」が目的になります。
解法ステップ
- 問題文で注目する語句を探す:「ゆがんだ文字の画像」「読み取って入力するよう求められる」など。
- その特徴から連想する仕組みを考える。ゆがんだ文字を人間が読めるが機械が読みづらいようにするのはボット対策の典型(=CAPTCHA)。
- 選択肢と照らし合わせる。認証や表示機能の判定、ディスプレイの判別といった選択肢は、画像の「ゆがみ」を使う目的には合わない。
- 結論:画像での文字認識テストは自動化(プログラム)投稿の抑止が目的なので エ を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
-
ア: システムが想定する表示機能をブラウザがもっているかどうかを判断する。
- 誤り。ブラウザの機能判定(機能検出)は通常、HTMLやスクリプトで行います。ゆがんだ文字画像は視認性テストではなく、人間とプログラムの識別が目的です。
-
イ: 事前に投稿を許可された利用者であることを認証する。
- 誤り。認証(ユーザが誰かを確認すること)はログインやパスワード、OAuthなどで行います。CAPTCHAは「人間かどうかの判定(認証とは別)」であり、事前許可の有無そのものを確認するものではありません。
-
ウ: ディスプレイの表示機能に問題がないかを判別する。
- 誤り。ディスプレイの表示確認は解像度や色表示のテストが関係しますが、ゆがんだ文字画像の提示は表示テストではなく、機械による自動化を防ぐためです。
-
エ: プログラムによる自動投稿を防止する。
- 正解。ゆがんだ文字画像は機械(OCRやボット)による自動読み取りを困難にし、人間のみが入力できるようにすることで自動投稿(スパム等)を防ぎます。
よくある誤解
-
「文字を入力させる=本人認証(ログイン)」と勘違いする。
- CAPTCHA は「人間か機械か」を判定するもので、ユーザの身元(本人)確認とは別です。
-
「画像だから表示の不具合チェックだ」と思う。
- 見た目が画像であることと、目的が表示確認であることは別です。問題文の“ゆがんだ文字を読み取って入力する”という点に注目してください。
-
「最近はAIが強いから無意味」と考える。
- 最新の攻撃手法や機械学習で突破される例はありますが、CAPTCHA は依然として自動化対策の基本手段であり、種類や難易度の改善も続いています。
補足コラム
-
CAPTCHA の種類:
- 文字を読むタイプ(今回の例)
- 画像から特定の物を選ぶタイプ(「信号機を全て選んでください」など)
- Invisible CAPTCHA(利用者の振る舞いで判定するタイプ)
それぞれ長所と短所があり、ユーザの使いやすさ(アクセシビリティ)とセキュリティのバランスで選ばれます。
-
OCR(光学文字認識)との関係:
- OCR は画像の文字を機械的に読み取る技術です。CAPTCHA はその読み取りを困難にすることで、ボットによる自動化を抑えます。
-
アクセシビリティの配慮:
- 視覚に障害のある人のために、音声で読み上げる代替手段を用意するサイトもあります。
FAQ
Q1: CAPTCHA はどうして文字を「ゆがめる」のですか?
A1: 機械(OCR)が正確に認識できないようにするためです。人の目と脳は多少の歪みでも識別できますが、単純なプログラムは困難です。
A1: 機械(OCR)が正確に認識できないようにするためです。人の目と脳は多少の歪みでも識別できますが、単純なプログラムは困難です。
Q2: ボットは進化していて突破されないのですか?
A2: 機械学習の進歩で一部のCAPTCHAは突破されることがあります。そのため、サイト運営者はより難解なタイプや複数の防御手段を組み合わせて対策します。
A2: 機械学習の進歩で一部のCAPTCHAは突破されることがあります。そのため、サイト運営者はより難解なタイプや複数の防御手段を組み合わせて対策します。
Q3: CAPTCHA の代わりになる方法はありますか?
A3: はい。行動分析(クリックやマウスの動き)やログイン時の多要素認証(MFA)などがあります。ただし、完全な代替は状況によります。
A3: はい。行動分析(クリックやマウスの動き)やログイン時の多要素認証(MFA)などがあります。ただし、完全な代替は状況によります。
Q4: テストでの解き方のコツは?
A4: 問題文にある「ゆがんだ文字」「読み取って入力する」という表現を見逃さないこと。これがヒントになります。
A4: 問題文にある「ゆがんだ文字」「読み取って入力する」という表現を見逃さないこと。これがヒントになります。
関連キーワード: CAPTCHA、OCR(光学文字認識)、ボット対策、スパム防止、画像認識、アクセシビリティ、機械学習対策

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