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ITパスポート 2011年 秋期 62


問題文

Webアクセシビリティの説明として、適切なものはどれか。

選択肢

Webサイトを活用したマーケティング手法である。
Webページのデザインを統一して管理することを目的とした仕組みである。
年齢や身体的条件にかかわらず、誰もがWebを利用して、情報を受発信できる度合いである。(正解)
利用者がWebページに入力した情報に基づいて、Webサーバがプログラムを起動して動的に表示内容を生成する仕組みである。

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Webアクセシビリティの説明【ITパスポート 解説】

正解の理由

Webアクセシビリティとは、年齢や身体的条件にかかわらず、誰もがWebを利用して情報を受発信できる度合いを指します。
ここでのポイントは「誰でも使えること」です。視覚や聴覚、運動機能に制約がある人だけでなく、高齢者や一時的な怪我のある人、低速回線の利用者なども含みます。
アクセシビリティを高めることで、スクリーンリーダー(画面の文字を音声で読み上げるソフト)やキーボード操作だけで使えるようにしたり、代替テキスト(画像の内容を説明するテキスト)を用意したりします。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワード「年齢や身体的条件にかかわらず、誰もがWebを利用して、情報を受発信できる度合い」を確認する。
  2. 各選択肢の意味を短く把握する(わからない用語は一語で意味を想像する)。
  3. 「誰でも使える度合い」と合致する選択肢を選ぶ。
  4. 他の選択肢が指す内容(マーケティング、デザイン管理、動的表示)と照らして矛盾を排除する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: Webサイトを活用したマーケティング手法である。
    → 誤り。マーケティングは商品やサービスを売るための手法であり、アクセシビリティの定義とは別です。
  • イ: Webページのデザインを統一して管理することを目的とした仕組みである。
    → 誤り。デザインの統一は「デザインシステム」や「スタイルガイド」の話で、使いやすさ(アクセシビリティ)とは目的が異なります。
  • ウ: 年齢や身体的条件にかかわらず、誰もがWebを利用して、情報を受発信できる度合いである。
    → 正解。アクセシビリティは「誰でも使えるようにする」ことを表します。
  • エ: 利用者がWebページに入力した情報に基づいて、Webサーバがプログラムを起動して動的に表示内容を生成する仕組みである。
    → 誤り。これは「動的生成」や「サーバサイド処理」の説明で、アクセシビリティとは別分野です。Webサーバ(サービスを提供するコンピュータ)という用語の説明に注意してください。

よくある誤解

  1. 「アクセシビリティは障害者だけの問題」
    → 実際は高齢者や低速回線の利用者、スマホでの利用者など幅広い人に関わる問題です。汎用的な改善が多くの人にメリットをもたらします。
  2. 「アクセシビリティは見た目(デザイン)だけの話」
    → 見た目も重要ですが、キーボードで操作できるか、読み上げソフトで理解できるか、といった技術的な配慮も含みます。
  3. 「アクセシビリティ対応は非常にコストがかかる」
    → 初期設計で配慮すれば大きな追加コストは避けられます。小さな改善(代替テキスト、見出し構造の整備、色のコントラスト確認等)で効果が出ます。

補足コラム

  • ガイドラインと規格
    • WCAG(Web Content Accessibility Guidelines:ウェブコンテンツのアクセシビリティ指針)は国際的な基準です。
    • JIS X 8341-3(日本産業規格のウェブアクセシビリティ基準)もあります。
      これらは「どういう点を配慮すべきか」を示すチェックリストのようなものです。
  • 実際の改善例(HTMLの簡単な例)
    • 画像に代替テキストを付ける(視覚に制約がある人が内容を理解できるようにする):
      <img src="chart.png" alt="売上グラフ:右肩上がりで推移">
      
    • ボタンに役割を伝える属性(ARIA)を付ける例:
      ARIA(Accessible Rich Internet Applications:補助技術向けの属性仕様)は、複雑なUI要素を支援技術に伝えるための仕組みです。
      <button aria-label="メニューを開く"></button>
      

FAQ

Q1: アクセシビリティとユーザビリティ(使いやすさ)は同じですか?
A1: 関係は深いですが完全に同じではありません。ユーザビリティは「誰にとっても使いやすいか」を広く指し、アクセシビリティは特に障害のある人なども含め「使えるようにする」ことに焦点を当てます。
Q2: どのようにアクセシビリティをチェックすればよいですか?
A2: 自動チェックツール(アクセシビリティチェッカー)やキーボードだけで操作してみる、スクリーンリーダーで読み上げを確認するなど複数の方法を組み合わせます。
Q3: 小さなサイトでもアクセシビリティは必要ですか?
A3: 必要です。規模に関係なく、基本的な配慮(代替テキスト、見出しの順序、色のコントラスト)は取り入れるべきです。

関連キーワード: Webアクセシビリティ、アクセシビリティ、WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)、JIS X 8341-3、スクリーンリーダー、代替テキスト、ARIA(Accessible Rich Internet Applications)、キーボード操作、色覚バリアフリー、HTML、アクセシビリティチェックツール
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