ITパスポート 2011年 秋期 問74
問題文
階層型ディレクトリ構造のファイルシステムに関する用語と説明a〜dの組合せとして、適切なものはどれか。
a 階層の最上位にあるディレクトリを意味する。
b 階層の最上位のディレクトリを基点として、目的のファイルやディレクトリまで、全ての経路をディレクトリ構造に従って示す。
c 現在作業を行っているディレクトリを意味する。
d 現在作業を行っているディレクトリを基点として、目的のファイルやディレクトリまで、全ての経路をディレクトリ構造に従って示す。

選択肢
ア:
イ:
ウ:(正解)
エ:
🔒 解説は解答すると表示されます
階層型ディレクトリ構造のファイルシステムに関する用語と説明 a〜d の組合せ【ITパスポート 解説】
正解の理由
- a は「階層の最上位にあるディレクトリ」を示しています。これはルートディレクトリ(root directory:階層の最上位)です。したがって「ルート」列に当てはまるのは a です。
- b は「階層の最上位のディレクトリを基点として...全ての経路を示す」なので、ルートを起点に書く経路、すなわち絶対パス(absolute path:ルートからの完全な経路)です。したがって「絶対パス」列に b です。
- c は「現在作業を行っているディレクトリ」を示します。これはカレントディレクトリ(current directory:今作業中の場所)です。したがって「カレントディレクトリ」列に c です。
- d は「現在作業を行っているディレクトリを基点として...経路を示す」なので、カレント(現在位置)を基準に書く経路、つまり相対パス(relative path:基準地点からの経路)です。
上の説明を表の列に当てはめると、カレント=c、絶対パス=b、ルート=a となる行は「ウ」です。したがって正解は ウ です。
解法ステップ
- 用語の意味を一つずつ確認する
- ルートディレクトリ(root):階層の最上位。例:Unix 系なら「/」。
- カレントディレクトリ(current):今自分がいるディレクトリ。コマンドで確認する例:
pwd(Unix系)やcdなど。 - 絶対パス(absolute path):ルートを起点に書いた完全な経路。例:
/home/user/file.txt - 相対パス(relative path):カレントを起点に書いた経路。例:
../images/pic.jpg
- 問題文の a〜d を上の定義に当てはめる(a→ルート、b→絶対パス、c→カレント、d→相対パス)。
- 表の各行(ア〜エ)について、列の中身が a〜d と対応しているか確認する。
- 全て一致する行が「ウ」であるため正解。
選択肢別の誤答解説
- ア:カレント列=a(×)。a はルートなのでカレントではありません。したがってアは誤り。
- イ:カレント列=a(×)かつ絶対パス列=d(×)。どちらも定義に合いません。誤り。
- ウ:カレント列=c(○)、絶対パス列=b(○)、ルート列=a(○)。すべて定義どおりなので正解。
- エ:カレント列=c(○)は良いが、絶対パス列=d(×)。d は相対パスなので絶対パスではありません。誤り。
よくある誤解
- 「絶対パス=長いパス、相対パス=短いパス」と考える誤り
- 長さは関係ありません。絶対か相対かは「どこを起点に書くか(ルート起点か現在位置起点か)」で決まります。
- 「ルートとカレントを混同する」誤り
- ルートはファイル構造の最上位で固定です。カレントは作業中の場所で、コマンドで移動できます(例:
cd)。
- ルートはファイル構造の最上位で固定です。カレントは作業中の場所で、コマンドで移動できます(例:
- Unix と Windows の表記の違いを知らずに混乱する
- Unix 系はルートが
/、Windows はドライブレター(例:C:\)がルートの概念に相当します。どちらも「ルート=起点」という考え方は同じです。
- Unix 系はルートが
補足コラム
- 具体例(Unix 系の表記)
- ルート(a):
/ - 絶対パス(b):
/home/suzuki/doc/report.txt(ルート/からたどる完全な経路) - カレント(c): たとえば現在
/home/suzukiにいる状態 - 相対パス(d):
doc/report.txt(カレント/home/suzukiを基点にした経路)や../tanaka/data.csv(親ディレクトリ..を使う)
- ルート(a):
- よく使う記号
.はカレントディレクトリ(今の場所)..は親ディレクトリ(ひとつ上の階層)
- コマンドの例(Unix)
pwd # 現在のディレクトリ(カレント)を表示
cd .. # 親ディレクトリに移動
cd / # ルートに移動
- Windows ではパスの区切りがバックスラッシュ
\になる点に注意(例:C:\Users\Name\Documents)。
FAQ
Q1: 「絶対パスは必ず / から始まりますか?」「はい」とは限らないですか?
A1: Unix 系では絶対パスは
A1: Unix 系では絶対パスは
/ から始まります。Windows ではドライブレター(例:C:\)が起点になるため、C:\… のように始まります。どちらも「システムで定められた起点から書く」という点が絶対パスの特徴です。Q2: 相対パスで親ディレクトリにあるファイルにアクセスできますか?
A2: はい。
A2: はい。
.. を使って親ディレクトリへ移動できます。例えばカレントが /home/user/docs のとき、../images/pic.jpg は /home/user/images/pic.jpg を指します。Q3: カレントディレクトリはどうやって確認しますか?
A3: Unix 系なら
A3: Unix 系なら
pwd(print working directory)、Windows のコマンドプロンプトなら cd(引数なし)で現在位置を確認できます。関連キーワード: ディレクトリ, パス(path:経路), ルート, カレント(current directory), 絶対パス, 相対パス, ファイルシステム,
. と ..
\ せっかくなら /
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