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ITパスポート 2013年 秋期 64


問題文

次の真理値表で示される入力x, yに対する出力zが得られる論理演算式はどれか。
ITパスポート 2013年 秋期  問64の問題画像

選択肢

x AND y
NOT(x AND y)
NOT(x OR y)(正解)
x OR y

🔒 解説は解答すると表示されます

真理値表に対応する論理演算式の選択【ITパスポート 解説】

正解の理由

与えられた真理値表では、出力 z が 1 になるのは入力 x=0, y=0 のときだけです。これは「どちらも1でないときだけ1になる」振る舞いです。論理演算で表すと「x と y のどちらも真でない(どちらも1でない)とき真」になります。これを式で書くと は NOT、 は OR)です。選択肢の中でこれを表すのが の NOT(x OR y) です。
もう一つの表現としてド・モルガンの法則(De Morgan)を使うと になります。つまり「x が偽で AND y が偽」のときだけ真、これも真理値表と一致します。
※ 用語の簡単な説明
  • AND(論理積、英: AND):両方が真のときだけ真になる演算
  • OR(論理和、英: OR):少なくとも一方が真のとき真になる演算
  • NOT(否定、英: NOT):真・偽を反転させる演算

解法ステップ

  1. 真理値表を読む:z=1 の行を探す。ここでは (x,y) = (0,0) のみ。
  2. その行を満たす論理式(ミントーム)を作る:x=0 は 、y=0 は 。両方満たすには
  3. 必要なら形を変える:ド・モルガンで
  4. 選択肢と照合: に対応するのが
具体的に表現すると
  • ミントーム表現:
  • 簡潔な表現:

選択肢別の誤答解説

  • ア: x AND y(x ∧ y)
    → これは両方が1のときだけ1になります。真理値表では (1,1) のとき z=0 なので不一致です。
  • イ: NOT(x AND y)(NAND)
    → NAND は「両方が1のときを除いて1」になります。真理値表では (0,1) や (1,0) のとき z=0 になっているため不一致です。NAND の出力は (0,0),(0,1),(1,0) で1となりますが、与題は (0,0) のみ1です。
  • : NOT(x OR y)(NOR)
    → 与えられた表と一致します((0,0) のときのみ1)。正解です。
  • エ: x OR y(x ∨ y)
    → OR はどちらかが1のとき1になります。与題では (0,1),(1,0),(1,1) のいずれも z=0 なので不一致です。

よくある誤解

  1. NAND と NOR を混同する
    → NAND は NOT(AND)、NOR は NOT(OR)。見た目や名前が似ていますが、出力が1になる条件が逆なので注意します。
  2. NOT のかかり方を間違える
    → NOT(x OR y) と (NOT x) OR (NOT y) は異なります。ド・モルガンの法則で符号が変わることを忘れないでください。
  3. 真理値表の行の読み違い
    → 行の順(00,01,10,11)や 0/1 の意味(0=偽、1=真)を取り違えると別の式を導いてしまいます。表を丁寧に確認してください。

補足コラム

論理回路やデジタル設計では、NOT(x OR y) は「NOR(ノア)」ゲートと呼ばれます。NOR は万能ゲートの一つで、NOR ゲートだけで AND, OR, NOT の全てを作り出せます(同じことは NAND にも当てはまります)。身近な例で言えば「アラームが鳴るのは、窓センサーもドアセンサーもどちらも検出していないとき」ならば NOR に似た動作です(ただし実際の利用では条件や意味を注意して設計します)。
短いコード例(真理値表の確認):
for x in (0,1):
    for y in (0,1):
        z = not (x or y)   # NOT(x OR y)
        print(x, y, int(z))

FAQ

Q1: 真理値表からすぐ式が作れないときは?
A1: まず z=1 の行だけ取り出して、それぞれをミントーム(例:x=0,y=1 → ¬x ∧ y)にして OR(和)でつなぎます。該当する行が一つだけならそのミントームが式です。
Q2: ド・モルガンの法則って何ですか?
A2: 基本的な変形則で、 の二つです。括弧内の OR/AND を反転させ、各項に NOT を適用します。
Q3: 記号の優先順位は?
A3: 一般に NOT が最も強く、次に AND、最後に OR です。括弧があればそれを優先して評価します。

関連キーワード: 真理値表、論理式、NOR、ド・モルガンの法則、論理和、論理積、否定
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