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ITパスポート 2013年 春期 52


問題文

DoS(Denial of Service)攻撃の説明として、適切なものはどれか。

選択肢

他人になりすまして、ネットワーク上のサービスを不正に利用すること
通信経路上で他人のデータを盗み見ること
電子メールやWebリクエストなどを大量に送りつけて、ネットワーク上のサービスを提供不能にすること(正解)
文字の組合せを順に試すことによって、パスワードを解読しようとすること

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DoS(Denial of Service)攻撃の説明として、適切なものはどれか【ITパスポート 解説】

正解の理由

正しい説明は です。DoS(Denial of Service:サービス拒否)は、ターゲットとなるサーバ(サービスを提供するコンピュータ)やネットワークに対して大量の通信や処理要求を送りつけ、処理能力や回線容量を使い果たしてサービスを利用できなくする攻撃です。設問の「電子メールやWebリクエストなどを大量に送りつけて、ネットワーク上のサービスを提供不能にすること」は、まさにDoS攻撃の典型的な説明です。
※ DoS の英語は Denial of Service(サービスの拒否)で、目的は「サービスを止めること(利用不能にすること)」です。

解法ステップ

  1. 問題文で重要なキーワードを探す:「大量に送りつけて」「サービスを提供不能にする」など、サービス妨害を示す語句を確認する。
  2. 各選択肢を短く言い換える:
    • ア:なりすまし(他人になりすます)
    • イ:盗み見る(通信の盗聴)
    • ウ:大量送信でサービス停止(サービス拒否)
    • エ:総当たりでパスワード解読(ブルートフォース)
  3. キーワードと照らし合わせて一致する選択肢を選ぶ。サービスを停止させる目的なら が合致する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 他人になりすまして、ネットワーク上のサービスを不正に利用すること
    • これは「なりすまし攻撃(spoofing)」や「アカウント乗っ取り」に近い説明です。Spoofing(なりすますこと)は送信元アドレス等を偽る操作を含みますが、目的は不正利用や権限取得であり、サービスを停止させるDoSとは異なります。
  • イ: 通信経路上で他人のデータを盗み見ること
    • これは「盗聴(スニッフィング、eavesdropping)」や「中間者攻撃(MITM:Man-In-The-Middle)」の説明です。目的は情報窃取であり、サービス停止(DoS)とは目的と手段が違います。
  • ウ: 電子メールやWebリクエストなどを大量に送りつけて、ネットワーク上のサービスを提供不能にすること
    • これはDoSの正しい説明です。攻撃は単一の発信元から行うこともありますし、複数の感染端末から同時に行う「DDoS(Distributed Denial of Service:分散サービス拒否)」という派生もあります。
  • エ: 文字の組合せを順に試すことによって、パスワードを解読しようとすること
    • これは「総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃、brute-force attack)」です。目的は認証情報の突破であり、サービス停止が目的のDoSとは異なります。

よくある誤解

  1. 「DoSは必ず複数のコンピュータから行う」と思う誤解
    • 複数から行うものは DDoS(Distributed DoS)ですが、単一のマシンから大量のリクエストを送るシンプルなDoSも存在します。
  2. 「DoSはデータを盗む攻撃と同じ」と思う誤解
    • DoSの主目的はサービスの妨害・停止です。データ窃取(盗聴やMITM)は目的と手法が別です。ただし、DoSは注意をそらすために同時に別の攻撃のカバーとして使われることがあります。
  3. 「メールを大量に送る=迷惑メール(スパム)」と混同する
    • 迷惑メールは受信者の迷惑を目的としますが、DoSは受け手のサービスを使えなくすることが目的です。大量メール送信がサービス資源を枯渇させる場合、それはDoS的な影響を与えます。

補足コラム

  • DDoS(Distributed Denial of Service):複数の感染機(ボットネット)を使って同時に攻撃することで、より大規模なサービス停止を引き起こす手口です。
  • 代表的な対策:トラフィックのフィルタリング、レート制限(一定時間内に受け付ける要求数の制限)、CDN(Content Delivery Network:コンテンツ配信ネットワーク)や専用のDDoS防御サービスの導入などがあります。
  • 企業での備え:IDS/IPSやWAF(Web Application Firewall:Webアプリケーションの防御装置)、クラウド型防御サービスを用いて異常な大量トラフィックを検出・遮断します。

FAQ

Q1: DoSとDDoSは同じですか?
A1: 基本概念は同じで「サービスを停止させる」点ですが、DDoSは「分散(複数の発信元)」で行う点が違います。規模や検出の難しさが異なります。
Q2: DoS攻撃で個人情報は盗まれますか?
A2: 直接の目的はサービス妨害なので情報窃取は通常の目的ではありません。ただし、DoSは注意を引くために別の攻撃と組み合わせて使われることがあります。
Q3: 個人ができる簡単な対策はありますか?
A3: 個人でできることは限られますが、自分の機器がボットネットに参加しないように、OSやルーターのファームウェアを最新に保ち、パスワードを強化し、不審な添付ファイルやリンクを開かないことが大事です。

関連キーワード: DoS、DDoS、サービス妨害、スプーフィング、盗聴、総当たり攻撃、ボットネット、サーバ、帯域幅管理
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