ITパスポート 2013年 春期 問68
問題文
ファイアウォール機能付きルータとハブを用いて、PC3台とインターネット対応テレビをインターネットに接続したい。全ての機器に対して、ルータのファイアウォール機能が生かせる配線として適切なものはどれか。ここで、図中の“FW“はファイアウォール機能を示す。

選択肢
ア:(正解)
イ:
ウ:
エ:
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ファイアウォール機能付きルータとハブを使った接続図【ITパスポート 解説】
正解の理由
図のうち、ア が正しい理由は「ファイアウォール(firewall:不正アクセスや不正通信を遮断するしくみ)が必ず内部ネットワーク側(LAN)と外部(インターネット=WAN)との間に入る構成になっている」からです。
この図では、PC3台はハブ(hub:単純に信号を分配する機器)を介してルータのLAN側に接続され、テレビも直接ルータのLAN側ポートに接続されています。ルータのLAN側とWAN側の間にFWが配置されているため、PCもテレビもインターネットへ出る/インターネットから入る全ての通信がファイアウォールを通過し、保護されます。これが問題で求められる「すべての機器に対してルータのファイアウォール機能が生かせる配線」です。
この図では、PC3台はハブ(hub:単純に信号を分配する機器)を介してルータのLAN側に接続され、テレビも直接ルータのLAN側ポートに接続されています。ルータのLAN側とWAN側の間にFWが配置されているため、PCもテレビもインターネットへ出る/インターネットから入る全ての通信がファイアウォールを通過し、保護されます。これが問題で求められる「すべての機器に対してルータのファイアウォール機能が生かせる配線」です。
(用語補足:ルータ(router:異なるネットワーク同士をつなぐ機器)、LAN(Local Area Network:社内や家庭内などの局所ネットワーク)、WAN(Wide Area Network:広域ネットワーク、ここではインターネットを指す))
解法ステップ
- 問題の要件を確認する
- 「全ての機器に対してルータのファイアウォール機能が生かせる配線」= 全端末のインターネット通信が必ずルータ内(またはルータとFWの間)を通ること。
- 図の「どの機器がLAN側にあり、どれがWAN側(あるいはルータを通さず外側にあるか)」を判定する
- LAN側に接続された機器はルータ経由でインターネットへ出る → FWで保護される。
- WAN側やルータの外(インターネット側)に直接つながっている機器はFWを迂回する → 保護されない。
- 各選択肢を当てはめる
- ア:PC3台(ハブ経由)とTVが全てルータのLAN側に接続されている → 条件を満たす。
- 他は一部機器がWAN側やルータ外にあるため条件を満たさない(以下で詳述)。
- よって、全機器がFWを通るのは ア の配線のみ。
選択肢別の誤答解説
-
ア(正解)
- ハブ経由のPC3台とTVがルータのLAN側につながっている。ルータのLAN側とWAN側の間にFWがあるため、すべての端末の通信がFWで制御される。
-
イ(誤り)
- この図ではハブがルータのWAN側に接続されており、ハブ経由のTVがインターネット側のネットワークに近い位置にある(=FWの外側)。そのため、その機器はルータのファイアウォールを通らず保護されない可能性がある。ルータ内部にFWがある設定だとしても、ハブがWAN側ならハブにつながる機器はFWを迂回する。
-
ウ(誤り)
- 一部(左側のPC群)はルータLAN側にいるが、ハブ経由でつながっているPCやTVの一部がWAN側(ルータの外)に接続されている。よって「全ての機器」がFWの保護下にあるとは言えない。
-
エ(誤り)
- TVがルータのWAN側(またはWAN側に直結)になっており、さらにハブがインターネット側に位置している。これではTVやハブ下の機器はFWの外側にあり、保護が及ばない。
よくある誤解
- 「ハブを使えば安全に繋がる」は誤り
- ハブ(hub:単純分配器)は通信の経路制御やフィルタリングを行いません。ハブをどこに置くか(LAN側かWAN側か)が重要で、置き場所次第で機器がFWを通るかが決まります。
- 「ルータ=必ず全てを守る」ではない
- ルータ(router)がファイアウォール機能を持っていても、機器がルータの外側(WAN側)に直接つながっていると、その機器はFWを迂回します。設置場所(LAN側かWAN側か)を必ず確認してください。
- 「図のFWが内蔵か外付けかの見分け方」についての混乱
- 重要なのは物理的/論理的にFWがLANとWANの間にあるかどうかです。内蔵でも外付けでも、その位置関係が同じなら働き方は同じです。
補足コラム
- ハブの代わりに「スイッチ(switch:宛先だけに送信する賢い分配器)」を使うと効率的です。スイッチはネットワークの衝突を減らし速度やセキュリティの面で有利です。ただし、スイッチをLAN側に置くかWAN側に置くかでFWの有効性は変わりません。
- 「NAT(Network Address Translation:内部のIPアドレスを外部で見えないよう変換する機能)」も一般的な家庭/社内ルータにあります。NATとFWの組み合わせで、外から内部機器への不用意な接続を防ぎます。
FAQ
Q1: ハブとルータのどちらが重要ですか?
A1: どちらも役割が違います。ルータはネットワーク間の接続と経路制御・セキュリティ(FWやNAT)を担当します。ハブは単に配線を分配するだけです。セキュリティ面で重要なのは「機器がルータ/FWを通るか」です。
A1: どちらも役割が違います。ルータはネットワーク間の接続と経路制御・セキュリティ(FWやNAT)を担当します。ハブは単に配線を分配するだけです。セキュリティ面で重要なのは「機器がルータ/FWを通るか」です。
Q2: 無線(Wi‑Fi)の機器はどう考えればよいですか?
A2: 無線アクセスポイント(AP)がルータのLAN側に接続されている限り、無線で接続された端末もルータ経由でインターネットに出るためFWの保護を受けます。APがWAN側に接続されている場合は要注意です。
A2: 無線アクセスポイント(AP)がルータのLAN側に接続されている限り、無線で接続された端末もルータ経由でインターネットに出るためFWの保護を受けます。APがWAN側に接続されている場合は要注意です。
Q3: 会社でファイアウォールが別筐体で置いてある場合は?
A3: ファイアウォールがルータの前後どちらに置かれているかが重要です。すべての内部機器とインターネットの間にある配置であれば保護されます。配置図を見て、必ず「全ての送受信がその装置を通るか」を確認してください。
A3: ファイアウォールがルータの前後どちらに置かれているかが重要です。すべての内部機器とインターネットの間にある配置であれば保護されます。配置図を見て、必ず「全ての送受信がその装置を通るか」を確認してください。
関連キーワード: ファイアウォール、ルータ、ハブ、LAN、WAN、スイッチ、NAT、ネットワーク構成、ポート、接続順序

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