ITパスポート 2013年 春期 問73
問題文
同じ容量の2台のハードディスクを使う記録方式を考える。2台をストライピングする方式と比較して、ミラーリングする方式では、記録できる情報量は何倍になるか。
選択肢
ア:0.5(正解)
イ:1
ウ:2
エ:4
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同じ容量の2台のハードディスクを使う記録方式を考える。2台をストライピングする方式と比較して、ミラーリングする方式では、記録できる情報量は何倍になるか。【ITパスポート 解説】
正解の理由
2台の同じ容量のハードディスク(ハードディスク/HDD:データを保存する記憶装置、英語 Hard Disk Drive)について、ストライピング(ストライピング/striping:データを複数のディスクに分散して書き込む方式。代表的にはRAID 0)とミラーリング(ミラーリング/mirroring:同じデータを複数のディスクに複製する方式。代表的にはRAID 1)を比べます。ストライピングでは2台の合計容量がそのまま使えますが、ミラーリングでは片方に保存したデータがもう片方にも同じように保存されるため、実際に記録できる情報量は1台分に相当します。したがって、ミラーリングはストライピングと比べて記録できる情報量が半分になります。よって選択肢のうち ア(0.5)が正しいです。
解法ステップ
- 1台あたりの容量を とします。
- ストライピング(2台で分散保存)で使える合計容量は です。
- ミラーリング(同一データを2台に複製)で使える実容量は です。
- 比率(ミラーリング ÷ ストライピング)を計算します:
- よって答えは 0.5(ア)。
簡単な数値例:各ディスクが1TBなら、ストライピングは2TB使えるのに対し、ミラーリングは1TBしか使えません。比は です。
選択肢別の誤答解説
-
ア:0.5
正しい。上の理由どおり、ミラーリングは同じデータを複製するため、実際に記録できる情報量は2台中1台分=ストライピングの半分になる。 -
イ:1
「同じ量になる」と考えた誤り。ストライピングは2台分の容量を合算して使えるため、ミラーリングの方が容量は少なくなる(半分)。 -
ウ:2
「ミラーリングの方が2倍多い」とする誤り。実際は逆で、ストライピングの方が2倍の情報量を記録できる。 -
エ:4
「4倍になる」と考えるのは全くの不適切。2台で4倍になる状況は想定されない(例えば2台を使って4台分の容量を得るような仕組みはない)。
よくある誤解
-
「ミラーリングは安全だから容量も増える」
安全性(故障時のデータ保護)は上がりますが、ミラーリングはデータを複製するだけなので可用容量は増えず、逆に半分になります。安全性と容量はトレードオフです。 -
「ストライピングは冗長化(安全対策)になる」
ストライピング(RAID 0)は速度や効率を上げますが、故障耐性はありません。1台が壊れると全体のデータが失われる可能性が高くなります。 -
「RAIDの番号(0,1)を知らないと答えられない」
試験ではRAIDの番号を知らなくても、ストライピング=分散して合計を使う、ミラーリング=複製して1台分の容量になる、という考え方が分かれば解けます。
補足コラム
- 実務での使い分け例
- ストライピング(RAID 0):大きなファイルを速く読み書きしたい場面(動画編集など)。だが故障対策は別に必要。
- ミラーリング(RAID 1):サーバのシステムディスクや重要データで、ディスク故障時にもすぐ業務継続したい場合に使う。
- 他の方式の紹介(簡単に)
- RAID 5(パリティ方式):複数台で容量を有効に使いながら、ある程度の故障耐性を持たせる方式。
- 用語の覚え方のコツ
- 「ストライプ(stripe)」は帯のように分けるイメージ=分散。
- 「ミラー(mirror)」は鏡=同じものをもう一つ作るイメージ=複製。
FAQ
Q1. ミラーリングはバックアップと同じですか?
A1. いいえ。ミラーリングはディスクが故障しても素早く切り替えられる冗長性です。バックアップは過去の状態を保存する目的(誤削除やランサムウェア対策)で、別の場所に保存する点が異なります。
A1. いいえ。ミラーリングはディスクが故障しても素早く切り替えられる冗長性です。バックアップは過去の状態を保存する目的(誤削除やランサムウェア対策)で、別の場所に保存する点が異なります。
Q2. 2台以上でミラーリングするとどうなりますか?
A2. 2台でミラーリングすれば実容量は1台分、3台で全く同じデータを3台に複製すると実容量は1台分です。複製する台数が増えると可用性は上がりますが、使える容量は変わりません。
A2. 2台でミラーリングすれば実容量は1台分、3台で全く同じデータを3台に複製すると実容量は1台分です。複製する台数が増えると可用性は上がりますが、使える容量は変わりません。
Q3. ストライピングとミラーリングを組み合わせることはできますか?
A3. はい。実務では複数台を使ってストライピング+ミラーリング(例:RAID 10)を構成し、速度と冗長性の両方を確保する場合があります。
A3. はい。実務では複数台を使ってストライピング+ミラーリング(例:RAID 10)を構成し、速度と冗長性の両方を確保する場合があります。
関連キーワード: ストライピング、ミラーリング、RAID、ディスク冗長化、記録容量、HDD、可用性、性能対冗長性のトレードオフ

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